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2015年09月03日16時38分

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本通信、大阪チタ、科研薬、ミネベア

■日本通信 <9424>  357円  +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 日本通信<9424>が急伸。前日比80円(28.9%)ストップ高の357円まで買われている。きょう午前11時に、スマートフォンやタブレットなどのモバイル・デバイスのサイバーセキュリティ対策ソリューションとして世界初となる「モバイルIDS(Intrusion Detection System(侵入検知システム)」を提供すると発表。市場の関心が高い情報セキュリティー関連の新サービスによる収益への寄与を期待した買いを集めている。会社側の発表によると、「IDSは、企業ネットワークを狙うハッカーがネットワークの状況を把握しようとしてスキャニングなどの偵察を行い、脆弱なところを見つけて攻撃を仕掛けるという一連の行為に対し、様々な方法を使って検知することで、全体的な状況を認識し、どのように対策を打つかを判断するための情報を提供」するとしている。 まず、 VAIO Phoneに9月18日から提供を開始する。

■大阪チタ <5726>  3,365円  +378 円 (+12.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 欧州大手証券のチタンセクターのリポートでは、「在庫調整はほぼ完了し、航空機用などチタン需要は回復過程に入った」と指摘。需要増と電力価格下落により、「今期業績は大幅上振れの可能性が高い」との見方で、チタン産業のサイクル(底から山、山から底)が約3年間のため、「14年度下期に底打ちしたサイクルは未だ回復途上」と解説。今後も稼働率上昇余地は大きいとの見方から、「世界経済の不透明感の中でも来期の大幅増益確度が高い」と分析。セクター投資評価「オーバーウエイト」と、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>のトップピック推奨を継続している。

■科研製薬 <4521>  6,160円  +560 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 科研製薬<4521>が急騰、一気に戻り足を強めている。昨年9月に発売した自社創薬品である爪白癬治療剤「クレナフィン」が会社側の想定を上回る伸びで収益に貢献している。関節機能改善剤「アルツ」や癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」なども順調に売り上げを積み上げており、15年4~6月期の営業利益は前年同期比2.3倍の92億3400万円と急拡大をみせ注目を浴びた。また、「血管、皮膚、骨の再生能力をもつ物質b-FGFゼラチンハイドロゲルでは再生医療関連としての位置付けで思惑買いを誘っている」(市場関係者)との見方もある。8月下旬の全体相場波乱局面で、同社株は13週移動平均線に接触すらしない強い足をみせた。「売買単位1000株で最低投資金額が600万円以上かかることで、同社株は機関投資家の土俵。信用買い残も薄く、個人投資家の参戦は限定的でシコリ玉に乏しいことも戻り足の速さに反映されている」(同)という。

■ミネベア <6479>  1,513円  +124 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ミネベア<6479>が急伸。同社株は中国リスクを背景とする全般株安局面で全体相場を大きく上回る大幅な調整を強いられていたが、時価は売られ過ぎとの見方が広がり急速な戻りに転じている。9月2日の年初来安値形成時に25日移動平均線とのマイナスカイ離が21%に達していた。これは同社が手掛けるスマートフォン向けLEDバックライトが、世界最大のスマホ出荷国である中国の景気減速で大きなデメリットを受けるとの思惑が売り材料となったもの。PER11倍前後でROEも20%に達しているだけに、目先はリバウンド狙いの個人投資家の短期資金に加え、実態面に着目した機関投資家の買い戻しも誘っているようだ。

■アダストリア <2685>  6,980円  +510 円 (+7.9%)  本日終値
 アダストリア<2685>が続急伸し新高値。2日の取引終了後に発表した8月の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比12.1%増と2ケタ増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。上旬は各地で猛暑となったため夏物衣料が順調に売れ行きを伸ばしたほか、下旬になると気温の低下に伴って秋物衣料にも動きがみられた。ブランド別では、グローバルワーク、ローリーズファーム、ニコアンド、ヘザー、ジーナシスが好調に推移した。なお、全店売上高は同17.8%増と5カ月連続で前年実績を上回った。

■富士通フロンテック <6945>  1,628円  +96 円 (+6.3%)  本日終値
 富士通フロンテック<6945>が大幅反発。買い気配で始まり、高いところでは前日比146円高の1678円まで上昇。その後も高値圏で堅調に推移している。国内有力証券では、「国内ATMの更新需要が顕在化、営業店端末需要も今後は本格化へ向かう」と指摘。海外向けも好調持続、中国向けメカコンポーネントも失速気配がないとの見方で、「構造改革効果により流通ビジネスも着実な損益改善が見込まれる」と解説。16年3月期営業利益予想を55億円から65億円(会社計画は55億円)に引き上げている。

■MS&AD <8725>  3,803.5円  +178.5 円 (+4.9%)  本日終値
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>と損保ジャパン日本興亜ホールディングス<8630>が急伸。MS&ADは一時、前日比271.5円(7.5%)高の3896.5円まで買われたほか、損保JPNKも同276.5円(7.4%)高の4026.5円まで上伸している。ゴールドマン・サックス証券は3日、両社の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価はそれぞれ4340円(従来3650円)、4710円(同4450円)としている。同証券では、今後、生損保業界では保有株削減を加速させる可能性が高いと指摘。保有株の売却に伴い、解放された資本は海外事業拡大や株主還元を通じて資本効率の向上に寄与する、と前向きに評価している。MS&ADの場合、生損保8社のうち自己資本に対する保有株式の割合が最も高く、「業界全般的な保有株式削減により最も恩恵を受ける可能性が高い」とみている。また、損保JPNKは「損保カバレッジ内で上値余地最大」としている。

■NSD <9759>  1,504円  +70 円 (+4.9%)  本日終値
 NSD<9759>が3日ぶりに大幅反発。株価は一時、前日比84円(5.8%)高の1518円まで買われた。大和証券は2日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は1355円から1850円に見直した。同社は大手銀行や保険に強い総合システム・インテグレーター(SI)企業。第1四半期(4~6月)の売上高は前年同期比20%増の119億円、営業利益は同19%増の11億円と堅調だった。この要因として、同証券では「金融機関のIT投資目的がコスト削減から業績拡大にシフトしたことや、モバイルやビッグデータを応用した金融IT技術(フィンテック)の台頭がある」と指摘。今後、フィンテック需要が長期成長を導く可能性を指摘している。

■小野薬品工業 <4528>  15,340円  +590 円 (+4.0%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が大幅続伸。この日、「オプジーボ」の導出先であるブリストル・マイヤーズスクイブ社が2日、米国食品医薬品局(FDA)が、治療歴を有する非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象としたオプジーボに関する生物学的製剤承認一部変更申請(sBLA)を受理したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回のsBLAは、治療歴を有する肺扁平上皮がんの患者を対象としたオプジーボの現在の適応を拡大しようとするもので、審査完了の目標期日は来年1月2日。適用拡大による売り上げ増を期待した買いが入っているようだ。

■日本精機 <7287>  2,392円  +88 円 (+3.8%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で日精機 <7287> [東証2]の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を継続し、目標株価を2620円→2800円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、海外メーカー向け拡販に伴う利益成長の見方に変更はないと強調。海外向けを中心にメーターやヘッドアップディスプレイの販売が好調なことに加え、現地調達化の推進によるコストダウン効果により、四輪事業の収益性改善が従来想定を上回るとしている。同証券では、16年3月期の連結営業利益を165億円→178億円(会社予想は125億円)、17年3月期を196億円→203億円、18年3月期を221億円→229億円に上方修正した。

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