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【市況】<マ-ケット日報> 2015年9月2日

 2日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比70円安の1万8095円だった。前日の米国株急落を受けて1万8000円の大台を割り込む場面があったが、売り方の買い戻しなどによりかろうじて大台を維持して引けている。東証1部の出来高は29億株へと増加。投機的な売買でカサ上げされている面がある。

 昨日の米国市場は中国の8月のPMIを嫌気してダウ平均が大幅に3日続落。一時は1万6000ドルの大台を割り込むなど8月24日以来の下げ幅を記録した。前日に急伸した原油先物(WTI)が一転して急落するなど市場はまだ不安定。中国発の世界景気懸念は当局の動きが鈍いだけになかなか収まりそうにない。さて、昨日に今年3番目の下げ幅を記録した東京市場は、この米国株急落を受けて日経平均が一段安となる300円安スタートに。その後は急ピッチな下げに対する反動から売り方の買い戻しが入り、日経平均は一転して300円高まで値を戻す荒い動きとなったが、買い戻し以外の買いは入らず、株価は大引けにかけて再びマイナス圏へと落ちて行ってしまった。裏では中国上海株の不安定な動きが影響したようだが、やはり中国から落ち着きが出て来ないと実需筋も動くに動けないようである。東証が発表した昨日の空売り比率は41%で過去最高水準。売り方の攻勢はもう少し続きそうだ。個別ではエーザイ <4523> 、ツムラ <4540> などの医薬品株の一角がしっかり。一方、鉄鋼、商社など中国絡みの業種が今日も売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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