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【市況】米利上げを意識したポジション圧縮も最終段階に/オープニングコメント


 2日の東京市場は下値模索の展開になりそうだ。1日の海外市場では、中国の景気減速が嫌気され、欧州市場は軒並み下落だったほか、米国市場はNYダウが469ドル安となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比300円安の17810円だった。

 この流れを受けて幅広い銘柄に売りが先行することになるが、日経平均は先週の安値を下回ってくる可能性がある。週足形状では長い下ひげを形成し、ボトム形成が意識されていたこともあり、波乱含みの展開になろう。

 一方で、低調な中国PMIを受けた形で昨日の日経平均は700円を超える下落となった。米国市場の下げについてもNYダウ先物が300ドル近く下げていたことから、織り込み済みの面はあるだろう。ギャップ・ダウンから始まり、ボトムを探る流れから、次第に底打ちを意識した押し目拾いが意識されやすい。

 先週の安値を割り込み、中国・上海が一段安となるようだと、売り仕掛け的な動きが出てくる可能性がある。しかし、インデックスに絡んだ商いが中心であるため、その後の切り返しも速く、米国ではADP全米雇用報告、地区連銀経済報告(ベージュブック)などを控えていることもあり、売り方の買戻しも入りやすいところである。

 昨日は内需系の下げが目立っていたが、米利上げを意識したポジション圧縮も最終段階であろう。アク抜けを想定した押し目拾いのスタンスである。
《AK》

 提供:フィスコ

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