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【市況】波乱を警戒、金融・エネルギーセクターの売りが波及か


『米株式市場』

 8月31日のNY市場は下落。中国経済の先行き不透明感から欧州やアジアの主要株価がほぼ全面安となり、売りが先行。先週の年次経済シンポジウムでのフィッシャーFRB副議長の発言を受け、9月利上げへの警戒感も根強く、終日軟調推移となった。NY原油先物相場は一時10%の上昇となったものの、相場を押し上げるには至らなかった。ダウ平均は114.98ドル安の16528.03、ナスダックは51.82ポイント安の4776.51。

 グローベックスの米株先物は、NYダウで300ドル程度の下落を織り込んでいる。アジア市場や欧州市場も軒並み大きく値を下げており、この流れを受けて波乱の展開が警戒されている。8月の中国製造業PMIの発表を受けて中国の景気不安が再燃。原油先物相場も弱い動きをみせており、ロンドン市場では、資源・エネルギー関連の下げが目立っている。また、銀行や保険株などの弱い動きもみられており、この流れが波及する可能性がある。

 なお、経済指標ではISM製造業景気指数(8月)、建設支出(7月)、自動車販売台数(8月、2日までに) が予定されている。その他、ボストン連銀総裁の講演が予定されており、9月利上げに関する発言等が注目されそうである。
《TY》

 提供:フィスコ

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