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【市況】1日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、中国経済の減速懸念強まる


9月1日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比485.15ポイント(2.24%)安の21185.43ポイントと反落し、本土企業株で構成されるH株指数が287.30ポイント(2.95%)安の9454.11ポイントと3日続落した。売買代金は858億1800万香港ドル(8月31日は944億7100万香港ドル)。

内外の不安材料を警戒。米利上げ時期を巡る不透明感や、中国経済の減速懸念などが投資家のセンチメントを冷やした。寄り付き前に公表された8月の中国製造業PMI(中国国家統計局と中国物流購入連合会が集計)が49.7に低下し、景況判断の分かれ目となる50を6カ月ぶりに下回ったこともネガティブ材料となっている。引けにかけて、指数は下げ幅を広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が6.8%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が5.5%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が4.8%安と下げが目立つ。蒙牛乳業に関しては、ブローカー各社が相次ぎ目標株価を下方修正したことも売り材料視された。

H株金融セクターも急落。不良資産管理大手の中国信達資産管理(1359/HK)が7.3%安、保険大手の中国人民保険集団(1339/HK)が6.3%安、証券大手の海通証券(6837/HK)が5.7%安、商業銀行で国内7位の中信銀行(998/HK)が4.6%安で引けた。中国信達資産管理は引値ベースの上場来安値を切り下げている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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