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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ANAHD、塩野義、ライオン、三菱地所

■ANAホールディングス <9202>  340円  -15.9 円 (-4.5%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>が反落。個別で悪材料は出ていないものの、全面安に足を引っ張られる格好で軟調に推移している。国内大手証券では、「国際線供給拡大策とインバウンド増がマッチし、業績上振れ幅は拡大する」と指摘。今通期連結営業利益は、市場コンセンサスの1346億円を大きく上回る1450億円と予想して、「日中の羽田空港発着枠2.5倍でもう一段の中国線収入拡大が期待される」とコメント。レーティング「ニュートラル」を継続も、目標株価を329円から350円に引き上げている。

■塩野義製薬 <4507>  4,555円  -205 円 (-4.3%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が安寄り後に切り返す場面があったものの続落。国内有力証券が塩野義製薬の目標株価を引き上げているものの、反応薄。リポートでは、塩野義に対する業績予想について、2016年3月期通期の連結売上高を前期比9.1%増の2990億円(会社計画は同8.0%増の2960億円)、営業利益は同46.9%増の740億円(同43.9%増の725億円)、経常利益は同5.3%増の820億円(同2.1%増の759億円)と予想している。このほか、「足もとの好調な業績と抗HIV薬のロイヤルティー収入を軸とした中期的に安定した収益成長に対する見方は変わらない」としたうえで、「後期開発パイプラインの進捗も順調なよう」と解説、投資判断は「B+」を継続するものの、目標株価は4900円から5200円へ引き上げられた。

■ライオン <4912>  1,023円  -39 円 (-3.7%)  本日終値
 ライオン<4912>が反落。個別で悪材料は出ていないものの、全面安に引きずられる格好で下げ幅を拡大。きょうの安値圏で前場の取引を終えている。欧州大手証券では、「アジア圏でのオーラルケアの成長ポテンシャルの高さが最大の魅力」と指摘。「高齢化進展から健康寿命の延伸・QOL向上の動きは高まる」として、「不況抵抗力が強い商品カテゴリーで、新興国リスクに怯える必要はない」と解説。レーティングは「アウトパフォーム」を継続して、目標株価を1200円から1220円に引き上げている。

■三菱地所 <8802>  2,515円  -94 円 (-3.6%)  本日終値
 三菱地所<8802>が軟調。同社は8月31日、東京駅日本橋口前に位置する「常盤橋街区再開発プロジェクト」の計画概要を発表した。「常盤橋街区再開発プロジェクト」は東京駅周辺で最大となる敷地面積3.1ヘクタールに及ぶ大規模複合再開発で、東京の新たなランドマークとなる高さ390メートルの超高層タワーや東京駅前の新たな顔となる約7000平方メートルの大規模広場などを整備する計画だが、株価は全般の地合い悪で反応薄。

■トプコン <7732>  1,862円  -66 円 (-3.4%)  本日終値
 8月31日、トプコン <7732> が東芝 <6502> などによる2969万4100株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限315万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料。売り出し株数は最大3284万4100株で発行済み株式総数の約30.42%に相当する規模とあって、株式需給悪化を懸念する売りが優勢となった。売出価格は9月8日から10日までの期間に決定される。

■日立建機 <6305>  1,706円  -54 円 (-3.1%)  本日終値
 日立建機<6305>など中国関連株は軟調。資生堂<4911>やダイキン工業<6367>なども値を下げている。この日、中国国家統計局と中国物流購買連合会(CFLP)が発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と7月に比べ0.3ポイント低下した。市場予想も49.7だった。また、8月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の確報値は47.3となった。8月21日発表速報値の47.1から0.2ポイント上方修正された。注目を集めた2つの製造業PMIは、ほぼ市場予想の範囲内だったが、投資家の買い安心感を誘うものとはならなかった。ともに、好不況の分かれ目となる50を下回っており、先行きに不透明感が残る内容と受け止められた。3日から4日にかけて中国市場は抗日戦争勝利70周年の記念で休場となるが、一部からは、中国政府は株式市場への介入を中止する、との報道が出ており、今後への警戒感は高まっている。

■テイ・エス テック <7313>  3,155円  -100 円 (-3.1%)  本日終値
 テイ・エス テック<7313>が続落。同社については、国内大手証券が目標株価を引き上げたことが観測されている。同証券は、テイ・エス テックの業績予想を上方修正するとともに、目標株価も3450円から3600円へ引き上げている。同社の「2016年3月期第1四半期実績及び現在の生産推移、経費予算消化、為替を踏まえ、今期も会社ガイダンスはやはり保守的と判断した」としている。ただ、直近株価からのアップサイドは9.4%のためセクター内相対評価による投資評価は「2」(中立)を継続している。このほか、二輪車部品ビジネスは極めて小さく、中国ビジネスもホンダ<7267>向けが中心なため、未だ需要減少リスクは顕在化していないものの、ホンダの生産・販売動向には細心の注意を払う必要があろうとの見解を示している。

●ストップ高銘柄
 日本金属 <5491>  182円  +50 円 (+37.9%) ストップ高   本日終値
 ディー・ディー・エス <3782>  605円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 川西倉庫 <9322>  699円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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