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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:メタップス、原油ブル、ACCESS、明電舎

■メタップス <6172>  3,085円  +335 円 (+12.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 メタップス<6172>の戻り足が加速、前日比500円高ストップ高となる3250円まで買われ、初値の3040円を上回るとともに、公開価格3300円を視界にとらえている。前週末28日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄。スマートフォン向けアプリの広告戦略を支援する開発者向けプラットフォーム「metaps」を展開。ダウンロード数は世界で約20億規模に達するなど、高成長が期待されるITベンチャーとして下馬評は高かった。しかし、上場初日は足もと営業赤字が続いていることなどをシビアに見る動きが強まり、株価は公開価格3300円を約8%下回る初値をつけた後、一時2555円まで売り込まれる展開となった。上場2日目から本領を発揮、新規上場銘柄特有のボラティリティの高さに目をつけた短期資金の流入を誘い、足もとは買いが買いを呼ぶ展開となっている。公開価格の3300円近辺でのヤレヤレ売りをこなし、一段の上値を指向できるかに注目が集まる。

■NEXT 原油ブル <2038>  3,235円  +315 円 (+10.8%)  11:30現在
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>が大幅高で3200円台を回復した。ここ原油市況が戻りの勢いを増すなか、ドバイ原油価格に連動するETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを示す同銘柄のリバウンドも急となっている。世界株市場は再びリスクオフの流れとなっているが、原油市況は独歩高の様相で、アジア指標のドバイ原油価格は前日も上昇、終値は1ドル50セント高の1バレル=48ドル90セントと、底値を形成した8月25日の42ドル10セントから16.2%の上昇をみせている。アジアでは景気減速懸念の渦中にある中国だが、備蓄目的から原油輸入は高水準であり、ドバイ原油価格の戻りに反映されている。

■ACCESS <4813>  771円  +62 円 (+8.7%)  11:30現在
 8月31日、ACCESS <4813> [東証M]が16年1月期上期(2-7月)の連結経常損益が2400万円の赤字(前年同期は5億4600万円の赤字)に赤字幅が縮小し、従来の7億9000万円の赤字予想からも赤字幅を縮めて着地したことが買い材料。ネットワークソフトウェア事業で下期に予定していた案件を前倒しで獲得したことで、売上が計画を上回ったことが寄与。経費の一部が下期に後ずれしたことやコスト削減に取り組んだことも赤字縮小に貢献した。

■明電舎 <6508>  405円  +14 円 (+3.6%)  11:30現在
 8月31日、明電舎 <6508> が従来未定としていた16年3月期の上期配当を4円(前年同期は無配)実施する方針としたことが買い材料。株主資本の充実や株主資本利益率の向上を図る基本方針と業績の動向を踏まえ、株主への利益還元を増やす。なお、下期配当は引き続き未定とした。

■デクセリアルズ <4980>  1,721円  +46 円 (+2.8%)  11:30現在
 デクセリアルズ<4980>が上場来高値を更新。買い気配で始まり、高いところでは、前日比115円高の1790円まで急伸する場面があった。米系大手証券では、「主力2事業である光学弾性樹脂と異方導電膜の世界シェアはいずれもトップクラス」と指摘。「市場シェアが高い3製品(LiB用保護素子含む)で売上高の60%程度を占める」と評価して、「スマホ・タブレット市場ともに高精細化が進展しており、同社の市場ポジションに大きな変化は起こらない」と解説。光学弾性樹脂の売上拡大、異方導電膜の安定成長により、「2ケタ増益が続く」とみて、16年度でROEは14%強に達すると予想。レーティング「オーバーウエイト」、目標株価1850円でカバレッジを開始している。

■OBARA GROUP <6877>  5,040円  +60 円 (+1.2%)  11:30現在
 8月31日、OBARAG <6877> が15年9月期の年間配当を従来計画の60円→100円(前期は70円)に大幅増額修正したことが買い材料。業績好調による普通配当30円に加え、過去最高益更新の記念配当10円を上積みする。配当権利日を9月に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■宇部興産 <4208>  212円  +2 円 (+1.0%)  11:30現在
 宇部興産<4208>が全体相場急落のなかで強さを発揮している。首都圏の複数の都市再開発プロジェクト始動や、政府による国土強靭化など公共投資需要を背景にセメントなど建設資材需要は好調に推移している。廃棄物処理事業も収益に寄与しているほか、電力完全自由化を前に発電事業への展開にも思惑が高まる。16年3月期の経常利益は前期比37.8%増の320億円を見込むが、第1四半期時点で約100億円、進捗率は30%を超えており通期増額修正の可能性も意識されている。

■第一興商 <7458>  4,615円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在
 8月31日、第一興商 <7458> [JQ]が発行済み株式数の0.67%にあたる39万0800株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は9月3日。

■トプコン <7732>  1,815円  -113 円 (-5.9%)  11:30現在
 8月31日、トプコン <7732> が東芝 <6502> などによる2969万4100株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限315万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料。売り出し株数は最大3284万4100株で発行済み株式総数の約30.42%に相当する規模とあって、株式需給悪化を懸念する売りが優勢となった。売出価格は9月8日から10日までの期間に決定される。

■SMC <6273>  28,255円  -1,210 円 (-4.1%)  11:30現在
 SMBC日興証券が8月31日付でSMC <6273> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を3万6000円→2万9000円に引き下げたことが売り材料視された。リポートでは、同社はスマホ設備投資関連の売上構成比はさほど高くないものの、電機、半導体向け全体として足元の受注が鈍化していると報告。地域的には中国、アジア、北米地域で弱い動きとなっているとした。同証券では、16年3月期の連結営業利益を1485億円→1300億円(会社予想は1330億円)、17年3月期を1587億円→1260億円、18年3月期を1731億円→1374億円に下方修正した。

■日新製鋼 <5413>  1,096円  -46 円 (-4.0%)  11:30現在
 日新製鋼<5413>が続落。売り気配で始まり、前日比30円安の1112円でスタート。現在は下げ幅を拡大しており、きょうの安値圏で推移している。国内大手証券では、「17年3月期は大幅経常増益が予想され、ステンレス受注も今後徐々に回復してくる可能性があるため、現状の株価に一定の割安感はある」と指摘。それでも、「ニッケル市況の反転などによるステンレス買い控えの解消の兆しや具体的な配当方針が見えてこない」として、積極的な投資スタンスは取りづらいと解説。レーティング「ニュートラル」継続も、目標株価を1700円から1300円に引き下げ。あわせて、16年3月期の経常利益予想を202億円から176億円に引き下げている。

■コーセー <4922>  11,580円  -430 円 (-3.6%)  11:30現在
 コーセー<4922>は反落。同社は8月31日の取引終了後、米国に子会社を設立することを発表したが、全般軟調地合い下で株価は反応薄。資本金は200万ドル(約2億4000万円)で、新たに設立する子会社を通じて北米化粧品市場へ本格参入、海外での事業拡大が期待される。

■塩野義製薬 <4507>  4,610円  -150 円 (-3.2%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が安寄り後に切り返す場面があったものの続落。国内有力証券が塩野義製薬の目標株価を引き上げているものの、反応薄。リポートでは、塩野義に対する業績予想について、2016年3月期通期の連結売上高を前期比9.1%増の2990億円(会社計画は同8.0%増の2960億円)、営業利益は同46.9%増の740億円(同43.9%増の725億円)、経常利益は同5.3%増の820億円(同2.1%増の759億円)と予想している。このほか、「足もとの好調な業績と抗HIV薬のロイヤルティー収入を軸とした中期的に安定した収益成長に対する見方は変わらない」としたうえで、「後期開発パイプラインの進捗も順調なよう」と解説、投資判断は「B+」を継続するものの、目標株価は4900円から5200円へ引き上げられた。

●ストップ高銘柄
 日本金属 <5491>  182円  +50 円 (+37.9%) ストップ高   11:30現在
 ディー・ディー・エス <3782>  605円  +100 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 川西倉庫 <9322>  699円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 オプトロム <7824>  1円  -10 円 (-90.9%) ストップ安   11:30現在
 など、1銘柄

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