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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jパイル、メタップス、JCRファ、テクノプロH

■ジャパンパイル <5288>  879円  +51 円 (+6.2%)  本日終値
 28日、Jパイル <5288> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→33億円(前期は36.6億円)に6.5%上方修正し、減益率が15.4%減→10.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。主力のコンクリートパイルに加え、公共向け鋼管杭の受注も想定より伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。

■メタップス <6172>  2,750円  +149 円 (+5.7%)  本日終値
 メタップス<6172>は高い。一時、前週末に比べ309円(11.9%)高の2910円まで買われたが、買い一巡後は上昇幅を縮小させている。前週末28日に東証マザーズに新規上場。アプリ開発者向の広告戦略を支援する開発者向けプラットフォーム「metaps」を展開。同社の「metaps SDK」が導入されているアプリのダウンロード数は世界で約20億規模に達し、世界8拠点を構えている。高成長が期待されるIT関連ベンチャーだが、株価は公開価格3300円を7.9%下回る3040円で初値が付き、一時2555円まで売られた。資金調達金額は100億円近くと大きく、15年8月期は赤字予想となっていることが警戒された。株価の上値では戻り売りが予想されるだけに、当面は3000円奪回が焦点となりそうだ。

■JCRファーマ <4552>  2,984円  +146 円 (+5.1%)  本日終値
 28日、JCRファ <4552> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の11.6億円→15億円に29.3%上方修正。増益率が88.3%増→2.4倍に拡大し、従来の5期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。主力のヒト成長ホルモン製剤や腎性貧血治療薬などの販売が堅調に推移する中、下期以降に予定していた契約金収入の一部が前倒しとなり、売上が計画を上回ることが寄与する。

■テクノプロH <6028>  3,535円  +170 円 (+5.1%)  本日終値
 テクノプロ・ホールディングス<6028>が3日続伸。同社は28日の取引終了後、ピーシーアシスト(京都市下京区)の株式67%を取得しを子会社化することを発表、これを好感する動き。ピーシーアシストは全国60カ所以上の主要都市に教育研修拠点(WⅠNスクール)と150人以上の講師を擁して法人・個人向けにCAD/プログラミング/Webデザイン分野などの教育研修事業を展開しており、技術系の人材開発にかかる拠点・講師・講座開発ノウハウなどを有している。今回の子会社化により技術系人材サービス・グループとしての総合力を高め、さらなる業容拡大を図る方針。

■綜合警備保障 <2331>  5,300円  +230 円 (+4.5%)  本日終値
 SMBC日興証券が28日付でALSOK <2331> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を5000円→5900円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、16年3月期第1四半期の決算発表以降、株価は大幅に下落しているが、投資の好機が訪れたとしている。また、個人向けを中心とした機械警備の契約件数予想の引き上げと、16年3月期第1四半期にて想定以上に販管費抑制が進んだことによるコストの見直しで、業績予想を上方修正した。同証券では、16年3月期の連結営業利益を295億円→300億円(会社予想は294億円)、17年3月期を346億円→355億円、18年3月期を400億円→412億円に引き上げた。

■ダイドードリンコ <2590>  5,410円  +220 円 (+4.2%)  本日終値
 ダイドードリンコ<2590>が4日続伸。同社は28日、マレーシアの大手食品メーカー「マミー社」の飲料事業部門へ資本参加することを発表した。マミー社は、マレーシア市場でスナック菓子やインスタントヌードルにおいて、トップクラスの販売実績と高いブランド認知度を有している。今回、同社は、マミー社の飲料事業部門の製造会社であるMDD Beverage社の株式を49%取得し、合弁会社化。さらに、マミー社の飲料事業部門の販売会社であるMilk SpecialitiesDistribution社の株式51%取得し、合弁会社化する。マミー社の飲料事業部門への資本参加により、マレーシア飲料市場における事業拠点を確保するとともに、ASEANへの市場進出への足がかりとし、同地域において中長期的な事業拡大を図る。

■エムスリー <2413>  2,812円  +112 円 (+4.2%)  本日終値
 エムスリー<2413>が続伸。同社はきょう、ゲノム・パーソナル医療の進展に向けて新会社「G-TAC」を設立したと発表。あわせて、医師向けに関連検査を紹介・取り次ぎするサービスを開始するとしており、今後の展開などが期待されているようだ。紹介予定の検査は当初12種類。年内に30種類以上、1年後に100種類以上の取り扱い検査数を目指すとしている。

■アーク <7873>  112円  +4 円 (+3.7%)  本日終値
 アーク<7873>が4日続伸、一時前週末比7円高の115円まで買われている。同社は28日の取引終了後、中国の広東省東莞市で新会社「東莞亜克産品開発」を設立することを発表した。新会社では、試作金型・少ロット生産品の製造・販売、外注手配および自動車関連のモデル事業を行う。新会社を通じて中国で今後開発案件の増加が期待される自動車関連会社などとの関係をより強固にする。

■すかいらーく <3197>  1,873円  +65 円 (+3.6%)  本日終値
 すかいらーく<3197>が4日続伸、株価の戻りスピードも良く25日移動平均線まで回復。テクニカル分析面では強気と弱気の境目になる同水準値を早期上抜けるかが注目ポイントになってきた。マーケット関係者の間では、モルガンスタンレー証券がすかいらーく社長がアナリスト、機関投資家向けに開催したスモールミーティングの内容をレポートにしていることが確認されている。また株価材料となりそうなところでは、8月27日付けで提出された5%ルール大量保有報告書で英国の投資会社ニュートン・インベストメント・マネジメント・リミテッドと、関係会社3社の合計4社にて、すかいらーく株式を約1065万株を大量取得。発行済み株数の5.49%に相当することがポジティブ。ニュートン。インベストメント社は保有目的を「投資一任契約による顧客の資産運用」としており、値上がりによる利益を目的としていることがわかる。

■ラック <3857>  1,398円  +41 円 (+3.0%)  本日終値
 ラック<3857>が続伸と強さをみせているほか、ディー・ディー・エス<3782>も上値指向、アイネス<9742>、富士通<6702>、NTTデータ<9613>など大手も含めてマイナンバー関連が全体相場に逆行する動きをみせている。国民一人ひとりに12ケタの番号を割り振り、年金、医療、納税などの行政手続きを一つの共通番号で効率的に管理するマイナンバー制度は来年1月から開始される見込みだが、今年10月から付番・通知が開始される予定にあり、従業員への給与支給や健康保険、厚生年金にかかわる手続きなど企業レベルでの対応が焦眉の課題となっている。平成30年度から金融機関の預金口座に適用するマイナンバー法改正案の修正案は今週9月3日にも衆院本会議で可決・成立する見通し。個人情報の流出や悪用など先行き不透明感も払拭しきれておらず、相対的に同システム構築に関わるIT関連企業への注目度は株式市場で高まる流れにある。

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