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【材料】伊藤園が大幅高で3連騰、全般反落展開のなか、業容回復期待の押し目買い続く

 伊藤園<2593>が3連騰。後場も日経平均株価が二段下げの格好で推移する展開の中のなかも、前週末比6円高の2747円と小幅高で始動。今月14日には3140円と07年7月以来8年ぶり高値水準を回復も、欧米株安展開の波もあり26日には2856円まで売り込まれたた後は同社の業容回復期待の押し目狙いの買いが優勢となっているようだ。

 7月には農林水産省が定める「有機JAS(日本農林規格)」認証の国産茶葉100%使用の緑茶飲料「有機のお茶」を発売した。遺伝子組み換えや放射線技術を使用せず生産・出荷工程での認証を得ており、食への安全・健康意識向上に対応したもの。また、先に発表した7月度ドリンク事業の月次売上高は前年同月比0.1%増と微増を確保している。主力の日本茶・健康茶飲料は横ばいを維持し、果実飲料が12%減、紅茶飲料は38.1%減と大きく落ち込んだものの、コーヒー飲料は大幅増となり、中国茶飲料も2ケタ迫る伸びとなったことがプラス維持要因となった。今期累計のドリンク事業は前年同期比2.6%増とプラス推移が続いている。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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