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【市況】NY株式:ダウは11ドル安、フィッシャーFRB副議長の発言が重し


28日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は11.76ドル安の16643.01、ナスダックは15.62ポイント高の4828.33で取引を終了した。7月の個人支出やミシガン大学景況感指数が予想を下振れたことで、売りが先行。29日まで開催される年次経済シンポジウムの行方を見極めたいとの思惑から売り買いが交錯する展開となった。フィッシャーFRB副議長の発言を受けて9月の利上げへの警戒感がやや強まったことも上値を抑える要因となった。セクター別では、エネルギーや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で食品・生活必需品小売や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

製薬のマイラン(MYL)はアイルランドの同業ペリゴ(PRGO)に対する356億ドルの買収案を株主が承認したものの下落。大手行のウェルズ・ファーゴ(WFC)は、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)の鉄道車両リース部門の売却先として最有力候補との報道を受け、軟調推移。一方で、原油相場の大幅上昇を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が堅調推移。ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は、1日の利用者が10億人を突破したことが明らかとなり、堅調推移となった。

資源のフリーポート・マクモラン(FCX)は著名投資家カール・アイカーン氏による株式取得が報じられ、上昇した。今後、高コストの生産事業の縮小や設備投資、幹部報酬の慣行、資本構造などについて大幅な見直しが行われる可能性が高い。

Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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