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【市況】今週の【早わかり株式市況】 日経平均は一時1700円安、景気への警戒続き世界市場大揺れ


 今週の株式市場は、前週末の欧米株安に加え、中国・上海株式相場が急落したことを受けて大幅に5日続落となり、前週末の2万円割れに続き、一気に1万9000円を割り込んでスタート。
 その後も中国を震源とする世界景気減速への警戒からリスク回避の売りが広がり、世界同時株安が続き世界の株式市場が大揺れとなった。国内でも25日(火)には日経平均が1万8000円台割れと3日連続で1000円大台を切り下げた。26日には一時、前週末比1721円安の1万7714円まで売り込まれたものの、前日夜に中国が追加の金融緩和を発表したこともあってさすがに買い戻しが入り、急速に切り返して今年最大の上げ幅となった。
 週末にかけては米株式市場が急反発したことで買い安心感が広がり、大幅に3日続伸し1万9000円台を回復したが、前週末の終値には届かなかった。

 日経平均は、前週比299円(1.54%)安の1万9136円と3週続落して取引を終えた。週間の振れ幅は1478円と前週の1233円から拡大した。


 世界の株式市場は落ち着く兆候を示し始めてはいるものの、来週もまだ不安定な状況は続くとみられる。9月1日午前10時に発表される中国の8月のPMI(購買担当者景気指数)に注目したい。米利上げの後ずれ観測が強まっており、対ドルで円高に振れる可能性があることにも注視が必要となろう。

◆マーケット・トレンド(8月24日~8月28日)

【↓】 8月24日(月)―― 一時1万8500円を割る、大幅に5日続落
 日経平均 18540.68( -895.15)  売買高39億4933万株 売買代金 4兆1075億円

【↓】 8月25日(火)―― 1万8000円割れ、大幅に6日続落
 日経平均 17806.70( -733.98)  売買高47億4004万株 売買代金 4兆9240億円

【↑】 8月26日(水)―― 570円高、7日ぶりに大幅反発
 日経平均 18376.83( +570.13)  売買高34億4739万株 売買代金 3兆8000億円

【↑】 8月27日(木)―― 大幅続伸、米反発・円安を好感
 日経平均 18574.44( +197.61)  売買高28億2017万株 売買代金 3兆0782億円

【↑】 8月28日(金)―― 561円高、米大幅高で下値不安が後退
 日経平均 19136.32( +561.88)  売買高29億5977万株 売買代金 3兆0941億円

◆セクター・トレンド(8月24日~8月28日)

(1)前週比較的に値を保った郵船 <9101> など海運、日本紙 <3863> など製紙株が急落
(2)菱地所 <8802> など不動産、JR東日本 <9020> など陸運といった内需株は大幅続落
(3)村田製 <6981> など電機、クボタ <6326> など機械といった輸出株は急落後、買い戻された
(4)第一生命 <8750> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行株も急落後の買い戻し急
(5)原油反発で国際石開帝石 <1605> など鉱業、JX <5020> など資源関連株は値を戻した

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