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【市況】28日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、目先の過熱が意識される


28日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比226.15ポイント(1.04%)安の21612.39ポイント、本土企業株で構成されるH株指数も112.88ポイント(1.14%)安の9750.73ポイントと、そろって反落した。ハンセンは寄りの2.68%高が本日の上値となっている。売買代金は1128億7900万香港ドル(27日は1224億3400万香港ドル)。

朝高の後に売られる流れ。昨夜の米株高や本日の本土株高などを好感して買いが先行したものの、徐々に売りが増え、引けにかけてマイナスに転じている。

ハンセン指数は25日に付けた安値(20865ポイント)から本日の高値(22424ポイント)まで、短期間で累計7%あまり上昇していたため、目先の過熱が意識された。中国景気の先行き不安もくすぶる。中国の国家統計局は28日、全国工業企業の7月利益総額が前年同月比2.9%減の4715億6000万人民元(約8兆9190億円)に低迷した。3カ月ぶりにマイナスに転じた6月に続き、前年同月の実績を下回っている。

本土系銀行株が下げを主導。交通銀行(3328/HK)が4.7%安、中国工商銀行(1398/HK)が4.0%安、中国建設銀行(939/HK)が3.8%安、中国銀行(3988/HK)が3.5%安で引けた。主要企業の決算発表が終盤に入るなか、交通銀や工商銀などの中間業績低迷が嫌気されている。

空運株も安い。中国南方航空(1055/HK)が1.9%、中国国際航空(753/HK)が4.0%、中国東方航空(670/HK)が4.8%ずつ値を下げた。

半面、自動車セクターは物色される。吉利汽車HD(175/HK)が15.8%高、東風汽車集団(489/HK)が6.8%高、長城汽車(2333/HK)が6.9%高と上昇した。吉利汽車に関しては、大手ブローカーの強気見通しなどが手がかりになっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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