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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月28日

 28日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比561円高の1万9136円で、1週間ぶりの水準まで回復して引けた。上げ幅はおとといに次いで今年2番目の規模。前日の米国株が予想外の上げを演じたことが買い材料となった。本日の上げはかなり不安心理を静めたが、株価はようやく半値戻しに接近といった程度。この先へ買い材料が示されるか、来週も中国、米国方面から目が離せない。

 昨日の米国市場は4-6月GDP改定値が予想を大きく上回ったことからダウ平均が大幅続伸。2日間トータルで988ドルもの上げとなり、直近下落分(6日続落で▲1878ドル)の半分以上を一気に埋めてきた。原油先物(WTI)は今年最大の上げ幅を記録し、こちらも株高にしっかりと貢献している。さて、今ひとつスッキリと戻し切れなかった東京市場だが、本日は米株高という支援を得て、日経平均は一気に1万9000円台を回復した。チャート上では200日移動平均線(1万9042円)を超え、トレンド回復に向け第一歩を踏み出した格好だが、振れの大きい相場となっているだけに、これでひと安心とはまだ行かないだろう。中国情勢がまだ不透明なうちはリバウンド相場と割り切って見ておく必要がある。個別では電力小売事業参入の楽天 <4755> が3日続伸。1ドル=121円台の円安を受けてトヨタ <7203> など自動車株も上昇。原油相場急伸で国際石開帝石 <1605> など石油関連株も買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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