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【市況】27日の香港市場概況:ハンセン指数は反発、金融当局の資金供給姿勢を好感


27日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比758.15ポイント(3.60%)高の21838.54ポイントと急反発し、本土企業株で構成されるH株指数も435.68ポイント(4.62%)高の9863.61ポイントと10日ぶりに急反騰した。売買代金は1224億3400万香港ドルに増加している(26日は1088億9000万香港ドル)。

中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスを好感。27日の定例オペ(原則として火曜と木曜)で、火曜日に続き多額の資金を市場に投入(週間では600億人民元の供給超)したことが支援材料となった。26日も短期流動性オペ(SLO)で1400億人民元を市場に供給している。

25日に政策金利と預金準備率を引き下げると公表していたが、市場では「物足りない」との見方も出ていただけに、投資家の買い安心感を誘った。昨夜のNYダウの急反発も追い風。本土株が急伸するなか、香港の各指数も引けにかけて一段高となった。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。個別では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が14.4%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が10.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が10.4%高と上げが目立っている。中国海洋石油に関しては、同社が26日引け後に公表した中間業績は56.1%減益だったものの、市場予想を上回ったことが材料視された。

ゼネコンや建機、発電設備などインフラ関連の銘柄群も物色される。中国鉄建(1186/HK)が12.5%、中国中鉄(390/HK)が10.0%、中国交通建設(1800/HK)が8.0%、中国龍工HD(3339/HK)が10.6%、上海電気集団(2727/HK)が8.9%ずつ買い進まれた。

中国の素材関連株も急反発。アルミニウム大手の中国アルミ(2600/HK)が10.4%、セメント大手の安徽海螺セメント(914/HK)が6.7%、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が6.6%ずつ値を上げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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