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【市況】27日の中国本土市場概況:上海総合は6日ぶり反発で5.3%高、金融株が相場けん引


27日の中国本土マーケットは大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比156.30ポイント(5.34%)高の3083.59ポイントと6日ぶり反発した。心理的節目の3000を回復する。上海A株指数は163.76ポイント(5.34%)高の3230.41ポイント。外貨建てB株相場は続伸する。上海B株指数が14.41ポイント(5.16%)高の293.49ポイント、深センB株指数が23.50ポイント(2.28%)高の1053.85ポイントで引けた。

自律反発狙いの買いが優勢。上海総合指数は昨日までの5日続落で累計23%も下落していたため、値ごろ感が着目された。人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスも買い安心感を誘う。人民銀は27日の定例オペ(原則として火曜と木曜)で、火曜日に続き多額の資金を市場に投入(週間では600億人民元の供給超)。昨日も、短期流動性オペ(SLO)で1400億人民元を市場に供給している。指数は後場途中、マイナスに転じる場面がみられたものの、程なく再びプラスに転じ、引けにかけて上げ幅を広げている。25日には政策金利と預金準備率を引き下げると公表していたが、市場関係者の間では「物足りない」とする空気も漂っていた。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国4大商業銀行の一角を占める中国銀行(601988/SH)が6.3%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(601628/SH)がストップ高で引けた。直近で下げの目立っていたインフラ関連株も急反発。ゼネコンの中鉄二局(600528/SH)や鉄道車両の中国中車(601766/SH)などは、値幅制限いっぱいまで上昇した。自動車株や消費関連株、運輸株、発電や水道の公益株、資源・素材株なども上げが目立つ。

【亜州IR】
《ZN》

 提供:フィスコ

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