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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):マクニカ富士、NTT都市、野村、日合成

■マクニカ富士 <3132>  1,230円  -48 円 (-3.8%)  本日終値
 マクニカ・富士エレホールディングス<3132>は5日続落、一時前日比51円安の1227円まで売られ連日で年初来安値を更新した。同社は24日の取引終了後、株主優待制度を導入することを発表したが、地合い悪に押される展開が続いている。株主優待制度は毎年3月末時点の株主に対して100~200株未満でクオカード1000円分、200株以上500株未満でカタログギフト3000円相当またはクラブオフサービスの会員特典(1年間何度でも利用可能、割引対象施設は全国で2万店舗)、500株以上でカタログギフト3000円相当とクラブオフサービスの会員特典(同)の両方を贈呈する。

■NTT都市 <8933>  1,077円  -41 円 (-3.7%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の不動産セクターのリポートでは、「不動産デベロッパーの第1四半期決算は、既存物件の収益性回復に伴い全体的に好調だった」と評価。「ポートフォリオの中心となっている都心オフィスビルでは、空室率低下傾向が続き、継続賃料の上昇トレンドも鮮明になってきた」とみて、三鬼商事集計の東京都心5区空室率が7月に5%を切ったことで、「各社が賃料を引き上げやすい環境が整ってきている」と解説。注目銘柄として、同証券予想実質NAVに対する株価ディスカウントの著しいNTT都市開発<8933>、東京駅八重洲口で大型再開発を始動する東京建物<8804>、インバウンド需要の恩恵を受けやすい都心モールを複数開発中の東急不動産ホールディングス<3289>を紹介している。

■野村ホールディングス <8604>  717.7円  -24.8 円 (-3.3%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が軒並み急落。業種別値下がり率で5.5%前後に達し最下位を争う状況。中国経済減速懸念に端を発した世界株同時暴落で東京市場も売りの洗礼を浴びている。日経平均は直近6日間できょうの安値まで2800円超の下げをみせており、投資家の不安心理が大きく膨らんでいる。こうしたなか証券セクターは、投資家資金離散によるマイナス効果や投信など運用成績の悪化を懸念した売りが集中する格好となっている。

■日本合成化学工業 <4201>  813円  -23 円 (-2.8%)  本日終値
 日本合成化学工業<4201>は朝安後、下げ幅縮小。株価は一時、前日比51円安の785円まで売られたが、下値には買いが入り値を戻している。岩井コスモ証券は24日、投資判断の「A」と目標株価1000円を継続した。第1四半期(4~6月)は減収減益だったが、偏光板用光学フィルム(OPLフィルム)の熊本工場の定期修理と償却負担の増加が主要因であり、想定通り。定期修理後は、熊本のOPLフィルム第6ラインは順調な立ち上がりをみせ、7月のOPLフィルムの月次売上高は前年同期比2ケタ増となった様子だ。16年3月通期の連結営業利益は前期比25%増の140億円の予想。17年3月期は今期推定比14%増の160億円が見込まれている。

■カッパHD <7421>  1,232円  -34 円 (-2.7%)  本日終値
 カッパ・クリエイトホールディングス<7421>は6日続落。24日の取引終了後、消却前発行済み株式数の10.20%に相当する561万5822株を8月31日付で消却すると発表した。需給面への好影響が期待されるものの、全般相場が下落するなかで、株価を押し上げるほどの材料とはなっていないようだ。資本効率の向上を目指すとともに、発行済株式総数の減少を通じて株主利益の増大を図ることが目的。消却後の発行済み株式の総数(自己株含む)は4941万4578株となる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,123円  -27 円 (-2.4%)  本日終値
 石油関連株は連日の急落。国際石油開発帝石<1605>は8日続落で一時、前日比75.5円(6.6%)安の1074.5円まで売られ連日で年初来安値を更新したほか、石油資源開発<1662>も同じく8日続落、JXホールディングス<5020>は10日続落と下げ止まらない。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物は前日比2.21ドル安の1バレル38.24ドルに下落。一時、37.75ドルと09年2月下旬以来、約6年半ぶりの水準に下落している。中国の景気減速で原油需要が減るとの見方に加え、イラン増産懸念もあり先行きの需給悪化が不安は強く、原油価格は適正水準を模索する状況にある。

■ニトリホールディングス <9843>  9,170円  -220 円 (-2.3%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が6日続落。24日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比3.3%増と4カ月連続で前年実績を上回ったが、地合い悪に押される格好となっている。好天に恵まれた日が多く猛暑日が続いたため、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが引き続き好調に推移。また、オリジナルマットレス「Nスリープ」シリーズや、年間を通して品ぞろえの充実を進めている学習机が順調に売り上げを伸ばしたことなどが寄与した。なお、全店売上高は10.3%増だった。

■ニコン <7731>  1,483円  -25 円 (-1.7%)  本日終値
 ニコン<7731>が小幅に5日続落。株価は一時、前日比68円高の1576円まで上昇したが、買い一巡後は値を消した。ゴールドマン・サックス証券は24日、同社株の投資判断の「中立」を継続する一方、目標株価は1450円から1580円に引き上げた。一眼レフの製品ミックス改善やFPD露光装置などの見通しの引き上げを背景に業績見通しを増額している。ただ、一眼レフの需要が完全に底打ちしたとはみていないほか、「中期成長の画が依然描けていない」ことなどを理由に投資判断は中立としている。

●ストップ高銘柄
 ストリーム <3071>  201円  +50 円 (+33.1%) ストップ高   本日終値
 BEENOS <3328>  2,350円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 朝日ラバー <5162>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ジェネレーションパス <3195>  2,020円  -500 円 (-19.8%) ストップ安   本日終値
 トランコム <9058>  5,520円  -1,000 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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