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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~押し目拾いのタイミングを次第に意識するスタンスに


25日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:押し目拾いのタイミングを次第に意識するスタンスに
■外資系証券の注文動向:差し引き520万株の売り越し
■前場の注目材料:内閣府、企業版の「ふるさと納税制度」の創設を要望


■押し目拾いのタイミングを次第に意識するスタンスに

25日の東京市場は引き続き、波乱含みの相場展開が警戒される。アジア株安の流れを受けた週明けの米国市場は、NYダウが一時1000ドルを超える下落となった。取引量の急増と荒い値動きによって、米国株とETFの取引が1200回以上中断したと伝えられている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比600円安の17810円と18000円を割り込んでおり、幅広い銘柄に売りが先行することになる。

大阪225先物はナイトセッションで一時17160円まで下げた後に、18150円まで戻している。一時は年初の水準まで下げてきており、いったんは底打ちが意識されやすいところであろう。中国の動向を見極める必要があろうが、イレギュラー的な下落のなかで、押し目拾いのタイミングを次第に意識するスタンスに向かいそうである。

日本については世界と比べた株価水準が依然として高いため、利益確定の対象になりやすく、楽観視は出来ない。ただし、中国では株価政策への思惑が高まるほか、日本についても追加の金融緩和政策への思惑等も出やすく、売り込みづらさも出てくるだろう。

中小型株などは個人主体であるため値崩れが大きいが、それ故に強制ロスカット等などから一気に需給が改善するため、市場の落ち着きが見られれば、仕切り直しへの意識にも向かいやすいだろう。

これまで夏枯れ相場で積極的に参加する向きは限られていたこともあり、投資家はキャッシュ・ポジションを高めているだろう。ボトム意識が高まるかを冷静に見極めたいところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き520万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1990万株、買い1470万株、差し引き520万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

8月18日(火):140万株の売り越し
8月19日(水):40万株の売り越し
8月20日(木):270万株の売り越し
8月21日(金):770万株の売り越し
8月22日(月):630万株の売り越し


■前場の注目材料

・人民銀、多様な手段での流動性供給を検討
・日銀による追加の金融緩和期待
・内閣府、企業版の「ふるさと納税制度」の創設を要望
・環境省、概算要求3666億円、省エネ政策に重点


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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