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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):モリタHD、三菱商、ホトニクス、出光興産

■モリタホールディングス <6455>  1,132円  -64 円 (-5.4%)  本日終値
 モリタホールディングス<6455>が4日続落。前週末21日の取引終了後、中国で消防車の製造・販売を手掛ける関連会社(持ち分法非適用)である上海金盾特殊車輌装備について、子会社モリタが所有する全持ち分を合弁相手に譲渡すると発表。これに伴い、第2四半期累計(4~9月)決算に約4億1300万円のを特別損失に計上するとしたことが嫌気されている。金盾特殊は設立以来損失が継続的に発生しており、将来の回復の可能性は極めて低いと判断したことなどが要因としている。

■三菱商事 <8058>  2,211.5円  -105.5 円 (-4.6%)  本日終値
 三菱商事<8058>が大幅続落。国際指標のひとつであるWTI原油先物価格は21日に一時1バレル=40ドル台を割り込むなど下落に拍車がかかっており、総合商社最大手の同社にとって原油安のもたらす収益への懸念が売りを誘う環境にある。なお、同社は21日取引終了後、今第1四半期末時点の発行済み株式数の2.09%に相当する3395万9900株を、31日に消却することを発表した。

■浜松ホトニクス <6965>  2,782円  -128 円 (-4.4%)  本日終値
 浜松ホトニクス<6965>が前週末21日の取引終了後、従来16円を予定していた15年9月期の期末配当を19円に増額したが、全般相場が悪化するなかで好材料を評価する動きは限定的となっている。なお、中間配当は30円(ただし15年4月1日付で1対2株の株式分割を実施)。前期は中間25円・期末30円だったため、年間では実施13円の増配となる。

■出光興産 <5019>  1,989円  -89 円 (-4.3%)  本日終値
 出光興産<5019>が7日続落。岡三証券は21日付でレーティング「中立」継続、目標株価を2570円から2190円まで引き下げた。前提原油価格と石油製品マージンの改善幅を下方修正、これにより今16年3月期通期業績を連結営業損益で会社側計画の920億円の黒字(前期1047億9800万円の赤字)に対して従来予想の1310億円の黒字から790億円の黒字へ、来期営業利益を1060億円から960億円に引き下げている。

■西松屋チェーン <7545>  1,058円  -45 円 (-4.1%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が5日続落。同社はこの日、午前9時に8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報を発表、全店で前年同月比6.8%増、既存店で同3.8%増となったが、株価は全般の悪地合いに押される展開。天候に恵まれタンクトップなどの盛夏物衣料を初めとして夏物全般の動きが活性化し好調な売り上げとなっている。

■DIC <4631>  271円  -11 円 (-3.9%)  本日終値
 DIC<4631>が4日続落したものの、一時、プラス圏に浮上する場面があった。米系大手証券では、「直近で国内グラビアインキ需要が回復に転じた点は明るい材料」と指摘。「今後は株主還元も強化される」との見方で、「割安感が強く投資妙味がある」と解説。本決算と同時に発表されるとみる新中期経営計画では、「国内インキ事業の再度の構造改革が打ち出される」とみて、レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価を410円から420円に引き上げている。

■東洋水産 <2875>  4,430円  -140 円 (-3.1%)  本日終値
 東洋水産<2875>が4日続落。全般相場の下落とともに売りが先行しているが、SMBC日興証券は21日、目標株価を4150円から5020円に引き上げている。投資評価は「2」を継続した。同証券では、国内即席麺事業の販促経費負担が従来予想よりも減少することを前提に業績予想を増額修正。16年3月期の連結営業利益は従来予想の280億円から前期比16.5%増の292億円(会社予想280億円)に見直している。

■ファーストリテイリング <9983>  50,900円  -1,270 円 (-2.4%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が続急落。前週末と合わせた下げ幅は3000円を超えた。朝方は全体相場に逆行する場面があったものの、その後先物主導の裁定解消売りに叩かれ下値模索の展開となった。海外株安の連鎖で前週末のNYダウが530ドル安と4年ぶりの下げ幅をみせ、それを受けて東京市場も広範囲に売りの洗礼を浴びる格好となっている。先物経由で海外ヘッジファンドの売り仕掛けも想定されるなか、日経平均寄与度の高い同社株は逆風環境にさらされている。

■コマツ <6301>  2,092.5円  -51.5 円 (-2.4%)  本日終値
 コマツ<6301>、日立建機<6305>いずれも7日続落で連日の年初来安値を更新。コマツは2000円トビ台まで売り込まれ、2014年2月以来1年半ぶりの2000円大台割れを意識する展開となっている。中国の景気減速懸念が世界的な株安連鎖を引き起こしており、上海株市場の動向にもこれまで以上に神経質な展開となっている。上海株式市場はきょうも大幅安となっており、この余波が東京市場にも及んでいる。中国向け売上比率の高い両銘柄はその象徴として売りが加速している状況。為替市場で足もと円高が進行していることもダブルパンチとなっている。

■ファナック <6954>  19,405円  -340 円 (-1.7%)  本日終値
 ファナック<6954>が4日続落。株価は一時、前週末に比べ455円安の1万9290円まで売られた。世界株安が続くなか、中国景気動向などの影響を受けやすい同社株には売りが先行している。ただ、ゴールドマン・サックス証券は21日、同社株の「買い」を継続し、目標株価2万9000円を維持した。同証券では、同社の中長期の成長性を評価しており、「株式市場は短期業績動向にとらわれている」とみている。

●ストップ高銘柄
 田中化学研究所 <4080>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 エスクロAJ <6093>  9,230円  -3,000 円 (-24.5%) ストップ安   本日終値
 DMP <3652>  1,660円  -500 円 (-23.2%) ストップ安   本日終値
 VIXベア <2049>  10,050円  -3,000 円 (-23.0%) ストップ安   本日終値
 ケイブ <3760>  1,455円  -400 円 (-21.6%) ストップ安   本日終値
 アスカネット <2438>  1,495円  -400 円 (-21.1%) ストップ安   本日終値
 など、39銘柄

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