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【特集】<特集> 2部・新興の決算インパクト銘柄 (8月14日~20日発表分)


―決算発表前の株価水準をなおも保つ!―

 決算数字に対するマーケットの反応は千差万別だが、ここでは決算がどのように受け止められたか、その評価を株価の動きから探っていきたい。以下に挙げたのは、東証2部・新興市場で決算が「プラス・インパクト」となった可能性のある銘柄群である。決算発表を経て、株価が発表前の水準から直近の8月21日まで水準を切り上げた銘柄を、上昇率の大きい順にランキングした。

 東証1部同様、8月21日のマーケット急落に巻き込まれ、好決算のプラス・インパクトが霞んでしまった銘柄は少なくないと思われる。その中で、スクリーニングに残った銘柄の腰の強さは注目ポイントの一つになるかもしれない。


★No.1 イナリサーチ <2176> [JQ]
 14日発表の決算では、16年3月期第1四半期(4-6月)の経常損益は2億3700万円の赤字(前年同期は3600万円の赤字)に赤字幅が拡大。だが、翌営業日の17日に「iPS細胞を用いた再生医療技術の開発で一定の成果が確認できた」と発表したことが好感され、年初来高値を更新中。

★No.2 環境管理 <4657> [JQ]
 15年6月期の経常損益は8200万円の赤字になり、従来予想の5000万円の黒字から一転して赤字で着地したが、続く16年6月期は1億5000万円の黒字に浮上する見通しとなった。今期は原発事故で発生した除染土壌などの中間貯蔵施設周辺の放射能測定業務の受注が伸びる。業績回復に伴い、今期の年間配当は3円で、3期ぶりに復配する方針。

★No.5 マミーマート <9823> [JQ]
 15年9月期第3四半期累計(14年10月-15年6月)の経常利益は前年同期比14.5%増の24.5億円に伸び、通期計画の26億円に対する進捗率は94.4%に達した。顧客ニーズに対応した品揃えと売り場作りを進めたほか、新規2店や7店舗の改装効果なども寄与した。


■決算プラス・インパクト銘柄

コード 銘柄名     市場  上昇率  発表日 決算期  経常変化率

<2176> イナリサーチ JQ 67.38 8/14 1Q   赤拡
<4657> 環境管理 JQ 6.29 8/17 本決算   黒転
<6030> アドベンチャ 東M 3.48 8/14 本決算   -
<3905> データセク 東M 2.60 8/14 1Q   - 
<9823> マミーマート JQ 1.05 8/14 3Q   14.45
<3742> ITbook 東M 0.84 8/14 1Q   赤拡
<3058> 三洋堂HD JQ 0.17 8/14 1Q   -14

※上昇率は「8月21日終値÷決算発表前日の終値」。上昇率、経常変化率は(%)。「3Q」は第3四半期累計(10-6月)決算。


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