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2015年08月23日09時30分

【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】


「嵐の中でも蘇生力を失わぬ銘柄群」

●パニック的な下げを耐える

 8月~9月相場は上がりにくい。これが月初めの予想ではあるのだが、正直8月11日以降の急落は想定を越える。特に19日から21日にかけては、行き過ぎるといえるほどの大幅下落となってしまった。

 日経平均の下値支持線であったはずの2万円はまったく機能せず、この原稿を書いている時点では次の支持線である1万9500円のキープも危ぶまれる状況だ。1万9500円を突破された場合は、7月9日につけた1万9115円が支持線になるが、そこまでは考えたくないというのが正直なところだ。

 下落要因はもちろん、上海市場と原油先物価格の下落。これらはともに時々は反発するのだが、基本的には下落基調にあり、しかも底値のメドを立てにくい。

 これでは外需関連株だけでなく、内需関連株も手がけにくく、結局は様子を見るしか方法がなくなっているのが実際だ。そして、それは正解でもある。市場が一斉売りに見舞われた場合、理屈であれこれ対応策を立てても無駄に終わってしまうことが多い。

 では、どうするか。自律反発を待つ。これ以外に方法はないし、また良策でもある。あまりの下げに耐えられなくなり、持ち株を投げる。こうしたくなるのが普通だが、大抵それは後日後悔することになる。安値で叩き売った。こういうことになるからだ。そのため、いまは、パニック売りによる下げに歯を食いしばって耐える。これがお勧めの策になる。

●売り込まれた銘柄をマーク

 日経平均の日足チャートを見ると、21日は大きく窓を開けて下げた。窓が3つ開けば底打ちの確率が非常に高くなる。この点、1つの段階ではまだ底打ちとは言い切れないものの、かなりよい水準まで下げたことにはなる。

 そこでここでは、今後の回復に備えてこれまで大きく売り込まれた銘柄をしっかりマークしておきたい。下げが一段落すると、これまで手を休めていた機関投資家たちがそれらを逆張りの観点から買ってくる可能性が高いからだ。

 具体的な分野としては建設、食品、人材派遣、通信、地方銀行などがある。着実高を続けていたこれらの分野に所属する銘柄のほとんどが今回は容赦なく売られてしまった。

 だが、今回の世界同時株安の嵐でも、蘇生力までは失われていないと見てよく、まずは清水建 <1803> 、伊藤ハ <2284> 、エムスリー <2413> 、シスメックス <6869> を。そして、新興市場銘柄はラクーン <3031> [東証M]になる。

2015年8月21日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

株探ニュース

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