【市況】【投資部門別売買動向】 海外勢の売りを個人と信託銀行が買い支え (8月第2週)

●元切り下げで世界市場が動揺する中、海外勢の売りを個人と信託銀行が買い支えた

　東証が20日に発表した8月第2週(8月10日～14日)の投資部門別売買動向によると、中国の人民元切り下げで世界の株式市場が揺れたこの週は、海外投資家がリスク回避の動きから2週ぶりに売り越した。売越額は3179億円と7月2週(4382億円)以来5週ぶりの高水準だった。

　一方、個人投資家は現金の売越額が大幅に縮小し、信用の買越額が大幅に増え、個人全体では3週ぶりに買い越しに転じた。個人の全体買越額は807億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門も2週ぶりに買い越した。海外投資家の売りを個人と信託銀行が買い支えた格好だ。

　■投資部門別売買代金差額 (8月10日～14日)
　　東証・名証２市場の１・２部と新興企業向け市場の合計［総合証券ベース（全52社）］
　　※単位：億円（億円未満切り捨て）　▲は売り越し

　　　　 　 海外投資家　信託銀行　個人合計 [　　現金　　信用 ]　日経平均 ( 前週比 )
8月 ―――
　　第2週　 　 ▲3,179　　 1,096　　　 807 [　 ▲102　　 910 ]　20,519円 ( -205 円)
　　第1週　 　　 2,672　　 ▲939　 ▲2,503 [ ▲2,789　　 286 ]　20,724円 ( +139 円)
7月 ―――
　　第5週　 　　 ▲242　　　 302　　 ▲527 [　 ▲971　　 443 ]　20,585円 ( +40 円)
　　第4週　 　　 ▲155　　 ▲415　　　 829 [　 ▲713　 1,542 ]　20,544円 ( -106 円)
　　第3週　 　　 3,748　　　 286　 ▲4,923 [ ▲3,448 ▲1,474 ]　20,650円 ( +871 円)
　　第2週　 　 ▲4,382　 ▲1,302　　 5,271 [　 3,071　 2,199 ]　19,779円 ( -759 円)
　　第1週　 　 ▲2,443　　 2,121　　　 556 [　 ▲653　 1,210 ]　20,539円 ( -166 円)
6月 ―――
　　第4週　 　　 1,456　　　 464　 ▲3,730 [ ▲3,349　 ▲380 ]　20,706円 ( +531 円)
　　第3週　 　 ▲1,846　　 ▲692　　 1,346 [　　　91　 1,254 ]　20,174円 ( -232 円)
　　第2週　 　 ▲1,726　　　 775　　 1,989 [　　 533　 1,455 ]　20,407円 ( -53 円)
　　第1週　 　　　 403　　　 128　　　 927 [　 ▲293　 1,220 ]　20,460円 ( -102 円)
5月 ―――
　　第4週　 　　 3,970　　　 584　 ▲4,658 [ ▲4,642　　▲16 ]　20,563円 ( +298 円)
　　第3週　 　　 4,375　　 ▲635　 ▲5,958 [ ▲5,514　 ▲443 ]　20,264円 ( +531 円)
　　第2週　 　　 1,024　　 ▲274　 ▲1,820 [ ▲2,130　　 309 ]　19,732円 ( +353 円)
　　第1週　 　　　 584　　 ▲110　　 ▲392 [　 ▲517　　 124 ]　19,379円 ( -152 円)
4月 ―――
　　第5週　 　　 ▲573　　 ▲149　　　 821 [　 ▲492　 1,313 ]　19,531円 ( -488 円)
　　第4週　 　　 7,079　　 ▲986　 ▲6,009 [ ▲5,284　 ▲725 ]　20,020円 ( +367 円)
　　第3週　 　　 3,083　　 ▲598　 ▲3,467 [ ▲3,926　　 458 ]　19,652円 ( -254 円)
　　第2週　 　　 5,910　 ▲1,378　 ▲3,642 [ ▲3,587　　▲55 ]　19,907円 ( +472 円)
　　第1週　 　　 4,453　 ▲1,193　 ▲2,929 [ ▲2,555　 ▲373 ]　19,435円 ( +149 円)


※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。


株探ニュース