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【市況】自立反発にとどまるか、アジア市場の下げを警戒


『米株式市場』

 20日のNY市場は下落。中国株式相場が続落したことで世界主要株価がほぼ全面安となり、売りが先行。中国や世界的な景気減速への警戒感から、これまで値動きの軽かったハイテクやメディア、一般消費財などが幅広く売られ、終日軟調推移となった。ダウ平均は358.04ドル安の16990.69、ナスダックは141.56ポイント安の4877.49。

 グローベックスの米株先物は小安く推移しており、NYダウでは50ドル安程度での推移に。欧州は総じてマイナス圏での推移だが、小幅な下げにとどまっている。昨日のNYダウは350ドル超の下げで17000ドルを割り込み、年初来安値を更新した。大幅な下げに対する自律反発が意識されやすいだろうが、日本株市場では全面安商状で日経平均は19500円を割り込んでおり、アジア市場の不安定な流れが警戒されやすい面はありそう。

 世界的な景気減速懸念を背景に、9月の利上げ観測は後退したとの見方が大勢である。しかし、中国の問題だけではなく、9月の利上げを織り込む流れでのポジション圧縮との見方もされる。来週には4-6月期の米GDP改定値の発表が予定されており、市場の関心が向かいやすい。需給面では9月第1月曜日のレイバーデーまでは、積極的な動きも限られるとみられる。そのため、前日の大幅な下げに対する反動が意識されるが、自律反発の域は脱せないだろう。

 また、不安定な値動きが続く中国だが、利下げへの思惑等も浮上しているようである。
《TY》

 提供:フィスコ

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