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【特集】ネクステージ Research Memo(9):良品計画の前会長、松井忠三氏が社外役員に


■長期目標

ネクステージ<3186>のマニュアル化と仕組み化は、強力な実践者の参加によって高いレベルに進化することが期待される。同社は、既に社外取締役として、IPOの準備時からアドバイザーを務めている、事業会社及び投資会社の業務経験がある藤巻正司(ふじまきまさし)氏を選任しており、2015年5月には良品計画<7453>の前会長であった松井忠三(まついただみつ)氏を新たに社外取締役に迎えた。

松井氏は、2001年に良品計画の社長に就任後、業務の標準化、マニュアル化、仕組み化を推進した。全13冊、約2000頁に及ぶ良品計画の独自店舗業務マニュアル「MUJIGRAM」は、特に有名だ。同マニュアルは、現場の改善提案を反映して定期的に改訂され続け、それが全店で周知、実行される仕組みができている。出店に当たっても、商圏人口や20~40代シェアなど約20項目が入力される出店基準評価表をベースに行い、担当者の印象や勘が介在しない仕組みを作り上げている。

良品計画は、2001年8月中間期に当期純損失を計上した。松井氏は、属人的な経験至上主義を排し、会社の体質を根本的に変え、V字回復を果たした。仕組みが出来上がった良品計画の躍進は続いている。2015年2月期の当期純利益は16,623百万円であった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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