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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月21日

 21日の市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比597円安の1万9435円で、5月8日以来、約3カ月半ぶりの安値をつけて取引を終えた。日経平均の下げ幅は今年2番目の規模。この日は欧米や中国など世界的な株安の流れに飲み込まれ終日下げ続けてしまった。世界景気への懸念からリスクオフが進み円相場も122円台まで上昇している。

 昨日の米国市場は中国を始めとした世界景気の減速懸念からダウ平均が大幅に3日続落。終値は1万7000ドルの大台を割り込み、昨年10月以来の安値をつけてきた。ダウ平均の下げ幅358ドルは2011年以来の記録。中国の景気不安・株安に端を発したリスクオフの動きが一段と加速している。東京市場も中国不安の大波には抗えず本日は朝から全面安の展開に。300円を超える下げでスタートした日経平均はその後も下げ続け、大引けには600円近い下げ幅に達するなど、一気に2万円の大台を下放れてしまった。中国の景気不安と上海株下落はアジア、欧州、米国市場を直撃する格好となり、今や世界市場の震源地に。国内的には好調の日本株もさすがにデカップリング(無縁)のままとは行かなかったようだ。日経平均のチャートは先月の上海株急落ショック時の安値(1万9115円)を試す2番底模索の格好に。ただ、ファンダメンタルズ的には現状の方が分が悪く、7月時よりリバウンドは低くなる可能性は考慮しておきたい。(ストック・データバンク 編集部)

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