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【経済】人民元を皮切りに新興国で通貨戦争か、カザフスタンのテンゲが暴落


人民元の仲値(対米ドル)の切り下げを皮切りに新興国での通貨切り下げが相次いでいる。ベトナム国家銀行(中央銀行)は19日、ドンの対米ドルの中間レートを1%引き下げ、ドンの許容変動幅も従来の2%から3%に拡大した。人民元の実質切り下げした後に、ドンの許容変動幅は1%から2%に拡大したばかりだ。

また、中央アジアの最大の原油輸出国カザフスタンの中央銀行も20日、即日から通貨テンゲの許容変動幅を撤廃すると発表。これを受け、テンゲの対米ドル為替レートは一時23%急落した。

専門家は、カザフスタンの最大貿易相手国である中国とロシアが景気減速と自国通貨安(対米ドル)に直面していると指摘。最近の原油価格の下落や米早期利上げ観測に伴う外資流出の加速などがカザフスタンの経済を打撃していると指摘。これはテンゲの許容変動幅撤廃の背景にあると分析されている。

《ZN》

 提供:フィスコ

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