市場ニュース

戻る
 

【材料】アスラポート・ダイニング-第一四半期業績は計画通りに進捗


アスラポート・ダイニング<3069>は「牛角」「とりでん」「とり鉄」「ぢどり亭」などのブランドで外食事業を展開。さらに加工乳製品の製造販売なども手掛ける食品生産事業や海外事業の展開も進めており、「食のバリューチェーン」構築を目指し、積極的に提携、M&Aを推進する。

2016年3月期第1四半期は売上高で前期比39.0%増の37.14億円、経常利益で32.0%減の1.69億円 となった。茨城乳業やレゾナンスダイニングの子会社化により増収となったが、茨城乳業の赤字や弘乳舎の前年の特需からの反動減、今後店舗拡大を予定しているメキシカン・ファストフード「タコベル」の人材採用や研修関係費用等により減益となった。但し、茨城乳業は既に黒字化の目途がたった他、タコベルも2号店目以降の展開に必要な体制整備が整った模様。
2016年3月期は売上高で前期比35.5%増の151.35億円、経常利益で同2.1%増の6.36億円が見込まれている。今年5月に子会社化した高級食材の卸売及びレストランを運営する英国の3社「T&S Enterprises (London) Limited、S.K.Y. Enterprise UK Limited及びSushi Bar Atari-YaLimited」の連結計上は第二四半期からとなる。また7月までの既存店売上高は前年同月比2%増と堅調。

同社は、「食のバリューチェーンを構築する」という目標を掲げており、食の生産から流通・外食までトータルで付加価値を生み出す仕組みづくりに取り組んでいる。英国3社の連結子会社化はその一環であり、国内だけでなく海外でも他の外食チェーンと一線を画する経営に踏み切っている。

2017年3月期を最終年度とする中期経営計画は、売上高で112.71億円、営業利益で7.89億円、ROEで20%以上となっているが、既に前期でほぼこの計画を達成しており、現在、新たなる中期計画を策定中。4月の1号店オープン以来、いまだ行列ができる店として注目されているメキシカン・ファストフード「タコベル」やラーメン業態への進出など、同社のブランド・ポートフォリオも多様化が進んでいる。今後は、更なる海外への進出や新たな食品生産事業の拡充により成長を加速させる。

《SF》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均