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【特集】健康CP Research Memo(2):2015年3月期は上振れて着地、現状は順調なペースで推移


■中期経営計画「COMMIT2020」の概要と進捗状況

(1)中期経営計画コミット2020の概要

健康コーポレーション<2928>は2015年2月12日に新中期経営計画「COMMIT(コミット)2020」を発表し、現在はその達成に向けて精力的に取り組んでいるところだ。同社は、自社グループの事業ドメインを「自己実現の欲求」を満たすための商品・サービスを提供する「自己投資産業」としている。

同社はこれまでM&Aを繰り返して業容を拡大してきたが、買収した企業においても同社の「自己投資産業」という理念を共有しながら事業モデルの再構築に努め、それぞれの企業の競争力と収益性を高めることに成功している。現在では、一見すると業態がバラバラに見えるグループ内企業各社も、「自己投資産業」という理念を共有し、それにかなう商品・サービスを提供する体制が確立した状況にある。

「自己投資産業」は「生活必需品産業」とは異なり、上限なく拡大し得る市場であり、その市場に見合った商品・サービスを投入できれば高い収益性と高い持続性を伴って急激な収益拡大が可能であるというのが同社の基本的な考え方となっている。この理念に基づき、COMMIT2020においては、一見、野心的にも見える高い業績目標を掲げている。

詳細は後述するが、2015年3月期決算はCOMMIT2020策定時の業績見込みに対して上振れでの着地となった。また、中期経営計画の実質初年度に当たる2016年3月期予想は、途中計測点とも言える2017年3月期の売上高100,000百万円、営業利益10,000百万円というコミット値へのライン上にある数値となっている。COMMIT2020達成のハードルは決して低くはないが、現状は順調なペースで推移しているものと言うことができよう。

COMMIT2020は、同社本体のみならず、グループ企業全体の収益底上げによって達成を目指すことになる。また、将来のM&Aによる貢献も想定されている可能性が高い。しかし、計画達成の最大の成長エンジンは、同社の子会社が手掛けるパーソナルトレーニングジム運営のRIZAP事業であり、RIZAPの動向が計画達成の命運を握ると言っても過言ではない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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