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【材料】トヨタが続落、円反発、JPモルガン証券は投資判断を「中立」に引き下げ

 トヨタ自動車<7203>が続落。後場寄り付き直後には前引けの大幅安水準から大きく切り返す場面があったものの、再び売り直される格好となり、前日に終値で割り込んだ200日移動平均線とのマイナスかい離幅を拡大している。日産自動車<7201>は続落し200日線並びに1月以来の52週線割れ、ホンダ<7267>は続落し75日線割れ・・と大手自動車株は軟調展開となっている。
 19日に財務省が発表した7月貿易統計速報で中国向け輸出数量が前年同月比1.3%減と6カ月連続前年割れとなった。なかでも、自動車輸出台数は17%減と2ケタ台の落ち込みとなったうえ、為替相場は1ドル=123円台後半での推移と依然円高傾向にあり、輸出採算改善期待も後退気味・・。
 加えて、19日にJPモルガン証券がトヨタの投資判断を「オーバーウエート」から「中立」へ引き下げたことも売りを誘ったもよう。収益安定性は評価したものの、収益性はおおむねピーク水準にある。台数成長も鈍化する公算が大きいと指摘した。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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