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【経済】中国でタカタ製エアバッグ失速、ライバル社のシェア拡大


タカタ<7312>製エアバッグのリコール(回収・無償修理)問題がクローズアップされるなか、グローバル企業と地場企業を交えた中国シェアの奪い合いが熾烈化している。タカタ製のエアバッグは、中国では日系の合弁完成車メーカーに納入される例が多い。独VW系はすでに数年前からタカタ製の採用を圧縮し、別メーカーから供給を受けるようになった。中国の自主ブランド勢では、力帆汽車が生産車の80%超にタカタ製エアバッグを搭載している。しかしそれ以外の自主ブランド勢は、タカタ製をほとんど採用していない。中国汽車報が19日付で伝えた。
中国のエアバッグ市場では、全体の80%以上が外資に抑えられている。タカタの失速を受けて、ライバル社ともいえるオートリブ、ZF TRWオートモーティブのシェアが相対的に向上しつつある。
一方、地場メーカーの錦州錦恒汽車安全系統公司も躍進が目立つ。シェアが11~12%にまで拡大している。それに続く上海東方久楽汽車安全気嚢公司など4~5社は、合算でもシェアが10%に満たない状況だ。
タカタ製のエアバッグを巡っては、作動時に破裂し、金属部品が周囲に飛び散るなどの不具合が報告されてきた。世界的にリコールの余波が広がっている。


【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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