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【市況】19日の香港市場概況:ハンセン指数は4日続落、本土株はプラスに転じるも追随は限定的


19日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比307.12ポイント(1.31%)安の23167.85ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が127.81ポイント(1.19%)安の10642.24ポイントと、そろって4日続落した。ハンセンは終値ベースの年初来安値を連日で切り下げている。売買代金は917億7300万香港ドルに増加した(18日は808億3300万香港ドル)。

中盤から売りの勢いが強まる。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月28~29日開催分)が今夜公表されることや、香港・中国で決算発表が本格化していることなどが気がかり要因として意識された。本土株は急落後に買い戻しが入り、引けにかかてプラスに転じたが、香港では追随する動きが限られている。

ハンセン指数の構成銘柄では、航空大手の国泰航空(293/HK)が7.7%安と下げが目立つ。同社の中間業績は純利益が大幅に増加したものの、事前予想を下回ったことが嫌気される。マカオ・カジノ株も安い。銀河娯楽集団(27/HK)が4.4%、金沙中国(1928/HK)が3.4%ずつ続落した。シティグループに続き大和も最新リポートで、マカオのカジノセクターに対し厳しい見通しを示したことが売り材料視されている。

H株保険セクターも売られる。中国平安保険(2318/HK)と中国太平洋保険(集団)(2601/HK)がそろって2.9%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.6%安と値を下げた。天津市浜海新区で12日発生した大爆発事故による保険請求額は、中国の保険業界にとって過去数年間で最大規模になるとの外資リポートなどがネガティブ材料視されている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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