【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):GMO-PG、亀田製菓、中外薬、新日鐵住金
■GMO-PG <3769> 3,865円 -130 円 (-3.3%) 本日終値
GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続落。この日、台湾の大手決済代行会社Neweb Technologies社との業務提携を強化するため、100万ドルの出資を行い資本・業務提携したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。GMOPGでは14年3月からNewebと業務提携し、海外決済サービス「GMO-PG Global Payment」を台湾で提供しているが、今回の提携強化により、中華圏におけるさらなる事業拡大と、Newebの各種決済サービスの日本展開を推進していくとしている。
■亀田製菓 <2220> 5,100円 -160 円 (-3.0%) 本日終値
亀田製菓<2220>、寿スピリッツ<2222>、江崎グリコ<2206>、雪印メグミルク<2270>、ヤクルト本社<2267>、明治ホールディングス<2269>など最近ディフェンシブストックとして買われていた食品株の下げがきつくなっている。ここ中国や米国など海外不透明要因から主力輸出株が軟調に推移する一方、その影響を受けにくい内需食品株などに物色資金のシフトが顕著だったが、その反動で利益確定の動きが顕在化した。流入していた資金は短期筋が中心でPERなど指標面での割高感が指摘されていた。もっともどの銘柄にも共通していえることは買い残が乏しいことで、日証金では逆日歩がついている銘柄もあり、売り一巡後は株式好需給を背景にリバウンド狙いの買いも想定される。
■中外製薬 <4519> 4,940円 -80 円 (-1.6%) 本日終値
モルガン・スタンレーMUFG証券の医薬品セクターのリポートでは、「2015年末に向け、国内の制度改革・価格圧力のネガティブニュースは確実に増える」と指摘。「新薬銘柄の潜在成長力への影響は限定的」と考え、「業界全体の重石になる可能性は高い」との見方で、業界平均PER38倍は、TOPIXの17~18倍を大きく上回っているため、「今後はネガティブニュースに呼応する形でバリュエーション調整が考えられる」と解説。次の株価回復局面は、医療制度改革の織り込みが完了する年末・年初と考え、業界投資判断「インライン」を継続。推奨順位を、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、協和発酵キリン<4151>、小野薬品工業<4528>、科研製薬<4521>、参天製薬<4536>の順に設定している。
■新日鐵住金 <5401> 274円 -3.7 円 (-1.3%) 本日終値
UBS証券の鉄鋼セクター(高炉株)のリポートでは、想定よりも弱い内需、世界の需給バランスが予想よりも悪化、人民元安による中国ミルの輸出攻勢のリスク、保護主義台頭による輸出市場での競争激化の可能性など、「不透明要因が多く、高炉株を取り巻く悲観材料が増えている」と指摘。「国内在庫減少と国際市況の底入れが確認されれば、16年度の業績回復を織り込み、株価は底入れする可能性がある」と見ているものの、「需給が芳しくない中で各社減産緩和に動いているため、在庫指標は回復感のないまま一進一退となるリスクもある」と解説。高炉セクターに対する投資判断は「中立」を継続。「外部環境が厳しく、高炉株の魅力が高まる時期ではない」としながらも、長期視点では、フリーキャッシュフローが豊富な新日鉄住金<5401>を推奨している。
■パーク24 <4666> 2,447円 -33 円 (-1.3%) 本日終値
パーク24 <4666> が大幅反落。日経新聞が19日付で「パーク24の2014年11月~15年7月期の連結営業利益は前年同期比5%減の120億円程度にとどまったようだ」と報じたことが売り材料視された。報道によると「消費増税後の個人消費などの回復の遅れから、商業施設の時間貸し駐車場を中心に稼働が振るわなかった」という。31日に予定する第3四半期決算発表を控え、業績下振れを懸念する売りが向かった。
■エイチ・アイ・エス <9603> 4,320円 -45 円 (-1.0%) 本日終値
タイの首都バンコクで8月17日、18日と連続で起きた爆発事件でタイバーツ安となり、観光客の減少が懸念されている。格安海外旅行のエイチ・アイ・エス<9603>やタイで生産が多い自動車産業にも影響が出ると見られている。株式市場ではタイ向けの渡航者減少の影響を懸念して、HISに早くも先回り売りが出ていると見られている。このほか、タイバーツ下落によってタイ国内での自動車需要が減少、通貨安も響きトヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの販売と生産にも影響が出るとして警戒する動きも出ているようだ。市場では、HISのタイ向け商品の利益水準は3%程度であるため、大きな影響にはならないとの見方から、楽観する意見が多い。ただ、注目点はタイバーツ安とコモディティ価格の下落、自動車ローンの不良債権が増加していることの方が問題だと指摘する向きもある。
■ソニー <6758> 3,331.5円 -34.5 円 (-1.0%) 本日終値
ソニー<6758>が乱高下。前日比15円(0.4%)安の3351円で寄り付いた後に切り返し、高値では同41円(1.2%)高の3407円まで買われる場面があったものの、マイナス転換する場面が見られている。バークレイズ証券では、「ソニーのイメージセンサーは高感度特性に優れておりモバイル用途では圧倒的な競争力を持っている」と指摘。「スマホのカメラの進化に伴うシェア上昇が引き続き期待できる上、今後普及が予想されるデュアルカメラの恩恵を受ける可能性は高い」との見方で、ゲームについても、「過去最速のペースでPS4の普及が進むほか、ネットワーク売上が急速に拡大しており、今後はユーザー層の拡大、キャッシュフローの安定と収益性の改善が期待できる」と解説。18年3月期には最高益を更新すると予想して、17年3月期の営業利益を4500億円から5000億円に、18年3月期を5050億円から5800億円に引き上げている。同証券は、ソニーのレーティング「オーバーウエイト」と目標株価4400円を継続している。
■テレ朝HD <9409> 2,008円 -17 円 (-0.8%) 本日終値
テレビ朝日ホールディングス<9409>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付でレーティング「アンダーウエート」継続、目標株価を1800円から1770円に引き下げた。全日帯視聴率低下やテレビ広告需要低迷の長期化など事業環境の悪化を指摘。今16年3月期業績を連結営業利益で会社側計画の150億円(前期151億3800万円)に対して同証券では従来予想の136億円から120億円へ、来期予想を147億円から116億円に引き下げている。
●ストップ高銘柄
日ダイナミク <4783> 2,332円 +400 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
ラクオリア創薬 <4579> 618円 +100 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
イナリサーチ <2176> 973円 +150 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続落。この日、台湾の大手決済代行会社Neweb Technologies社との業務提携を強化するため、100万ドルの出資を行い資本・業務提携したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。GMOPGでは14年3月からNewebと業務提携し、海外決済サービス「GMO-PG Global Payment」を台湾で提供しているが、今回の提携強化により、中華圏におけるさらなる事業拡大と、Newebの各種決済サービスの日本展開を推進していくとしている。
■亀田製菓 <2220> 5,100円 -160 円 (-3.0%) 本日終値
亀田製菓<2220>、寿スピリッツ<2222>、江崎グリコ<2206>、雪印メグミルク<2270>、ヤクルト本社<2267>、明治ホールディングス<2269>など最近ディフェンシブストックとして買われていた食品株の下げがきつくなっている。ここ中国や米国など海外不透明要因から主力輸出株が軟調に推移する一方、その影響を受けにくい内需食品株などに物色資金のシフトが顕著だったが、その反動で利益確定の動きが顕在化した。流入していた資金は短期筋が中心でPERなど指標面での割高感が指摘されていた。もっともどの銘柄にも共通していえることは買い残が乏しいことで、日証金では逆日歩がついている銘柄もあり、売り一巡後は株式好需給を背景にリバウンド狙いの買いも想定される。
■中外製薬 <4519> 4,940円 -80 円 (-1.6%) 本日終値
モルガン・スタンレーMUFG証券の医薬品セクターのリポートでは、「2015年末に向け、国内の制度改革・価格圧力のネガティブニュースは確実に増える」と指摘。「新薬銘柄の潜在成長力への影響は限定的」と考え、「業界全体の重石になる可能性は高い」との見方で、業界平均PER38倍は、TOPIXの17~18倍を大きく上回っているため、「今後はネガティブニュースに呼応する形でバリュエーション調整が考えられる」と解説。次の株価回復局面は、医療制度改革の織り込みが完了する年末・年初と考え、業界投資判断「インライン」を継続。推奨順位を、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、協和発酵キリン<4151>、小野薬品工業<4528>、科研製薬<4521>、参天製薬<4536>の順に設定している。
■新日鐵住金 <5401> 274円 -3.7 円 (-1.3%) 本日終値
UBS証券の鉄鋼セクター(高炉株)のリポートでは、想定よりも弱い内需、世界の需給バランスが予想よりも悪化、人民元安による中国ミルの輸出攻勢のリスク、保護主義台頭による輸出市場での競争激化の可能性など、「不透明要因が多く、高炉株を取り巻く悲観材料が増えている」と指摘。「国内在庫減少と国際市況の底入れが確認されれば、16年度の業績回復を織り込み、株価は底入れする可能性がある」と見ているものの、「需給が芳しくない中で各社減産緩和に動いているため、在庫指標は回復感のないまま一進一退となるリスクもある」と解説。高炉セクターに対する投資判断は「中立」を継続。「外部環境が厳しく、高炉株の魅力が高まる時期ではない」としながらも、長期視点では、フリーキャッシュフローが豊富な新日鉄住金<5401>を推奨している。
■パーク24 <4666> 2,447円 -33 円 (-1.3%) 本日終値
パーク24 <4666> が大幅反落。日経新聞が19日付で「パーク24の2014年11月~15年7月期の連結営業利益は前年同期比5%減の120億円程度にとどまったようだ」と報じたことが売り材料視された。報道によると「消費増税後の個人消費などの回復の遅れから、商業施設の時間貸し駐車場を中心に稼働が振るわなかった」という。31日に予定する第3四半期決算発表を控え、業績下振れを懸念する売りが向かった。
■エイチ・アイ・エス <9603> 4,320円 -45 円 (-1.0%) 本日終値
タイの首都バンコクで8月17日、18日と連続で起きた爆発事件でタイバーツ安となり、観光客の減少が懸念されている。格安海外旅行のエイチ・アイ・エス<9603>やタイで生産が多い自動車産業にも影響が出ると見られている。株式市場ではタイ向けの渡航者減少の影響を懸念して、HISに早くも先回り売りが出ていると見られている。このほか、タイバーツ下落によってタイ国内での自動車需要が減少、通貨安も響きトヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの販売と生産にも影響が出るとして警戒する動きも出ているようだ。市場では、HISのタイ向け商品の利益水準は3%程度であるため、大きな影響にはならないとの見方から、楽観する意見が多い。ただ、注目点はタイバーツ安とコモディティ価格の下落、自動車ローンの不良債権が増加していることの方が問題だと指摘する向きもある。
■ソニー <6758> 3,331.5円 -34.5 円 (-1.0%) 本日終値
ソニー<6758>が乱高下。前日比15円(0.4%)安の3351円で寄り付いた後に切り返し、高値では同41円(1.2%)高の3407円まで買われる場面があったものの、マイナス転換する場面が見られている。バークレイズ証券では、「ソニーのイメージセンサーは高感度特性に優れておりモバイル用途では圧倒的な競争力を持っている」と指摘。「スマホのカメラの進化に伴うシェア上昇が引き続き期待できる上、今後普及が予想されるデュアルカメラの恩恵を受ける可能性は高い」との見方で、ゲームについても、「過去最速のペースでPS4の普及が進むほか、ネットワーク売上が急速に拡大しており、今後はユーザー層の拡大、キャッシュフローの安定と収益性の改善が期待できる」と解説。18年3月期には最高益を更新すると予想して、17年3月期の営業利益を4500億円から5000億円に、18年3月期を5050億円から5800億円に引き上げている。同証券は、ソニーのレーティング「オーバーウエイト」と目標株価4400円を継続している。
■テレ朝HD <9409> 2,008円 -17 円 (-0.8%) 本日終値
テレビ朝日ホールディングス<9409>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付でレーティング「アンダーウエート」継続、目標株価を1800円から1770円に引き下げた。全日帯視聴率低下やテレビ広告需要低迷の長期化など事業環境の悪化を指摘。今16年3月期業績を連結営業利益で会社側計画の150億円(前期151億3800万円)に対して同証券では従来予想の136億円から120億円へ、来期予想を147億円から116億円に引き下げている。
●ストップ高銘柄
日ダイナミク <4783> 2,332円 +400 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
ラクオリア創薬 <4579> 618円 +100 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
イナリサーチ <2176> 973円 +150 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース