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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:タダノ、アミューズ、長谷川香料、プロト

■タダノ <6395>  1,875円  +92 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 タダノ<6395>が急伸。株価は一時、前日比121円(6.8%)高の1904円まで買われている。野村証券は、同社株を新規「バイ」とし、目標株価を2500円に設定している。同証券では、「16年3月期の営業利益は円安や売価の上昇などに支えられ、前期比5%増の3期連続最高益更新が見込まれる一方、16年3月期予想PERは11倍と割安感がある」と指摘。また、16年3月期の北米と中東のエネルギー関連向け売上高は大幅減を予想しているが、北米など海外でのシェア上昇と売価上昇、米国の非エネルギー向けや国内の建設用クレーンの好調な販売がカバーし営業増益は確保できる、と予想している。

■アミューズ <4301>  4,945円  +210 円 (+4.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 アミューズ<4301>が反発、一時前日比245円高の4980円まで買われ年初来高値を更新した。13日の取引終了後に発表した16年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算では営業利益で26億9700万円(前年同期比87.2%増)と大幅な増益を達成しており、これを引き続き好感する動きになっている。サザンオールスターズやONE OK ROCK、BABYMETALのコンサートや、これらに付随するコンサートグッズなどが寄与しているが、サザンオールスターズについては、8月18日に行った全国ツアー「おいしい葡萄の旅」日本武道館公演も大盛況で終了している。今後も主力アーティストの活躍が続けば通期営業利益43億円(前期比9.6%増)も上方修正期待が高まりそうだ。

■長谷川香料 <4958>  1,893円  +65 円 (+3.6%)  11:30現在
 18日、長谷川香料 <4958> が味の素 <2802> と発酵ナチュラルフレーバーの研究開発・事業化で業務提携すると発表したことが買い材料視された。提携を通じて、数年内での発酵ナチュラルフレーバーの上市とグローバルな事業展開を目指す。また、味の素を引き受け先に90万株の第三者割当増資(発行済み株式数に対する所有割合2.11%)を実施する。

■プロトコーポレーション <4298>  1,868円  +59 円 (+3.3%)  11:30現在
 18日、プロト <4298> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる15万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月24日から9月18日まで。

■サイゼリヤ <7581>  3,035円  +61 円 (+2.1%)  11:30現在
 18日、サイゼリヤ <7581> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.59%にあたる30万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月19日から9月30日まで。

■サンエー <2659>  5,990円  +110 円 (+1.9%)  11:30現在
 沖縄流通最大手の、サンエー<2659>が反発。一時、前日比320円(5.4%)高の6200円まで買われている。きょうは、大和証券が18日付でサンエーの目標株価を引き上げたことが観測されており、買い手掛かり材料視されているようだ。同証券は、同社の2016年2月期第1四半期(3~5月)の前年同期比13.2%営業増益について、イオングループが大型SCをオープンし競争激化が懸念されたものの、影響は想定以上に軽微で、好決算と解説。第2四半期(6~8月)に入り、6月~8月前半は単体の既存店売上高が好調に推移していることも考慮して、同証券による業績予想を増額。レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価は5400円から6500円へ引き上げられた。このほか、「沖縄県は景気拡大が続く見通しであり、同社はその恩恵をより享受しよう」ともしている。

■オープンハウス <3288>  2,428円  +30 円 (+1.3%)  11:30現在
 オープンハウス<3288>が4日続伸。株価は一時、前日比49円高の2447円まで買われ年初来高値を更新した。ただ、買い一巡後は利益確定売りで上昇幅を縮小している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに、目標株価を2425円から2970円に引き上げた。都内を中心に事業展開し、主力の建売や不動産流動化事業が好調。15年9月期第3四半期(14年10月~15年6月)の連結営業利益は前年同期比50.2%増の127億4900万円と大幅増益となった。同証券では、15年9月通期の連結営業利益は前期比52.8%増の210億円と会社予想(200億円)を上回ると予想。16年9月期は同248億円と連続増益を見込んでいる。

■みずほFG <8411>  264.7円  +2.1 円 (+0.8%)  11:30現在
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が3日続伸、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も3日続伸、三井住友フィ ナンシャルグループ<8316>は4日続伸と銀行株を物色する流れが続いている。日本郵政グループの新規上場で金融セクターに機関投資家はポートフォリオのリバランスを行うと予想されているが、アナリストからはメガバンクの評価見直しが行われているようだ。SMBC日興証券では「変革のみずほ」とレポートをリリース、目標株価は235円から335円へ引き上げられ、レーティングを「2」から「1」へ格上 げしたことが確認されている。株価は25日移動平均線まで戻り、長らくもみ合いとなっているが、評価引き上げが相次げば上放れる可能性がある。

■Aiming <3911>  1,365円  +8 円 (+0.6%)  11:30現在
 Aiming<3911>が続伸。株価はここ急速な調整を強いられていたが、前日から下値を拾う動きが観測されていた。きょうは売り物が薄くなったところを見計らって、寄り付きに大口買いが流入し上値指向を明示している。同社はスマートフォン向けゲームの配信を手掛けるが、開発力に定評がある。特に、ユーザーを長くつなぎとめることが可能な大規模多人数同時参加型オンラインRPG(MMORPG)で強みを持っており、同社のドル箱である「剣と魔法のログレス いにしえの女神」は会社側の想定を上回る人気で業績に貢献している。スマホ向け市場の飽和によりユーザーの奪い合いが激化する現状にあって、同社は相対的優位性を保ちながら収益基盤を形成していることが見直されている。15年12月期営業利益は前期比8倍の28億円と高変化を見込むが、今秋以降予定される「剣と魔法のログレス」のアップデートや、複数投入予定の新ゲームが牽引し、一段の増額修正余地をはらんでいる。

■コニカミノルタ <4902>  1,421円  +5 円 (+0.4%)  11:30現在
 コニカミノルタ<4902>が続伸。ただ、株価は足もと軟調に推移している。8月6日に発表した同社の4月~6月期決算で営業利益が前年同期比30%減となったことが引き続き売り材料となっているが、下値は徐々に固まってきている雰囲気。市場関係者の間では、ドイツ証券がリリースしたコニカミノルタのレポートが話題になった。同証券のアナリストは「押し目買いの一択」という題名でリポートをリリース、第1四半期決算の翌日に9%も下落したコニカミノルタ株の反応は過剰として、長期的なスタンスで押し目買いを推奨。レーティングは「Buy」、目標株価1800円と紹介している。テクニカル面では一目均衡表の雲が抵抗帯となり、1457円~1469円が一旦は節目となろうが急落後の高値1500円が第一目標として意識される展開。

■ノジマ <7419>  1,454円  -363 円 (-20.0%)  11:30現在
 18日、ノジマ <7419> [JQ]が800万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限120万株の第三者割当増資を実施する。新株発行が最大で発行済み株式数の約19.0%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は8月26日から31日までのいずれかの日に決定。最大で約150億7240万円の調達資金については、全額を長期借入金の返済資金に充てる。

■ドンキHD <7532>  5,020円  -180 円 (-3.5%)  11:30現在
 ドンキホーテホールディングス<7532>、サンドラッグ<9989>、松屋<8237>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、オリエンタルランド<4661>など、小売やレジャーなど消費関連株が売られている。前日の中国・上海株が6%を超える下落をみせ、中国経済の減速懸念が再び投資家心理を揺さぶっている。インバウンド関連はここ調整色を強めるものが多く、一部の銘柄を除き25日移動平均線を下回るなどテクニカル的にも不利な条件が目立つ。きょうは、後場取引時間中に7月の訪日外客数の発表があるが、それを前に手仕舞い売りや、新たな空売りを呼び込んでいるもようだ。

■イリソ電子工業 <6908>  5,800円  -180 円 (-3.0%)  11:30現在
 18日、イリソ電子 <6908> [JQ] が業績修正を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→31億円に11.4%下方修正。従来の2.0%増益予想から一転して9.7%減益見通しとなったことが売り材料。円安効果で売上は計画を上回るものの、販路拡大を目的とした値下げや品質向上・生産合理化による経費の増加が利益を圧迫する。

■コスモス薬品 <3349>  15,960円  -220 円 (-1.4%)  11:30現在
 コスモス薬品<3349>の1万6000円台前半は買い場。福岡本社のドラッグストアで九州を営業地盤にしているが、非九州エリアでの出店も含めて、店舗戦略に前向きに取り組む。一方、過度な安売りをやめ既存店売上高の持続的拡大から利益率重視の方針へ転換を図っている点もポイント。これは目先的には売り上げを落とす可能性があるものの、中期的な経営戦略として評価する声が強い。潤沢なキャッシュフローを背景に、借り入れを大きく増やさず年90店舗以上の新規出店を継続できる経営体力の強さが光る。同社では今年11月までに九州で25店舗を計画、ドミナント戦略が軌道に乗れば株価の見直しが進みそうだ。

■テレ朝HD <9409>  1,999円  -26 円 (-1.3%)  11:30現在
 テレビ朝日ホールディングス<9409>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付でレーティング「アンダーウエート」継続、目標株価を1800円から1770円に引き下げた。全日帯視聴率低下やテレビ広告需要低迷の長期化など事業環境の悪化を指摘。今16年3月期業績を連結営業利益で会社側計画の150億円(前期151億3800万円)に対して同証券では従来予想の136億円から120億円へ、来期予想を147億円から116億円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 ラクオリア創薬 <4579>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 イナリサーチ <2176>  973円  +150 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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