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【市況】ユーロ週間見通し:もみあいか、人民元相場の動向を注視する展開


■上昇、人民元切り下げで安全逃避のユーロ買い

先週のユーロ・ドルは上昇。人民元切り下げを受け、資金が資源通貨と新興国通貨からユーロに流入したことが要因。資金の逃避先としてユーロが選好される展開となり、ユーロ買い・米ドル売りが活発となった。ギリシャに対する金融支援策が決定されたことも好感された。なお、14日に発表された4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)はほぼ予想通りの結果となり、ユーロ・ドル相場への影響は限定的だった。取引レンジは1.0925ドル-1.1214ドル。

■もみあいか、人民元安定で安全逃避のユーロ買い縮小も

今週のユーロ・ドルはもみあいか。人民元相場切り下げの影響は短期間で収束すると予想されており、逃避先として選好されたユーロから資源通貨や新興国通貨に資金が戻る可能性がある。ギリシャに対する金融支援策の正式決定はユーロ買い材料となるが、人民元相場が安定すれば、安全逃避のユーロ買いは一服する見込み。米10年債利回りが上昇すれば、ユーロ売り・米ドル買いが強まりそうだ。

予想レンジ:1.1000ドル-1.1300ドル

■上昇、人民元切り下げでユーロ選好強まる

ユーロは対円で上昇。人民元切り下げを受けて安全逃避的なユーロ買い・米ドル売りが活発となり、この影響でユーロは対円でも堅調に推移した。ギリシャに対する金融支援策が正式決定されたことも評価された。また、日本の4-6月期国内総生産(GDP)はマイナス成長になるとの思惑で短期筋などのユーロ買い・円売りが観測された。取引レンジは136円12銭-138円86銭。

■もみあいか、人民元相場の動向を注視する展開

今週のユーロ・円は、もみあいか。人民元相場の切り下げが市場で消化され、逃避先としてユーロに向かった資金は資源通貨などに徐々に戻る見通し。人民元相場の安定はドル買い・ユーロ売りを促し、この影響で対円でのユーロ高は抑制される可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・21日:8月消費者信頼感(予想:-6.9、7月:-7.1)

予想レンジ:136円00銭-140円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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