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【材料】高千穂交易---1Q業績は2ケタ増収、タイ防火設備システム会社の買収など奏功


「商品監視システム」などセキュリティ機器商社の高千穂交易<2676>は3日、第1四半期(2015年4月-6月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比22.7%増の51.40億円、営業利益が同97.8%減の0.02億円、経常損益が0.21億円の赤字(前年同期は1.30億円の黒字)、純損益が0.75億円の赤字(同1.78億円の黒字)となった。

受注が好調に推移する中、売上高については、タイで高度防火設備システムを手掛けるGuardfire社を連結した効果に加えて、国内では家電量販店を始めとする小売業向けの商品監視システムの販売が回復し増収となった。損益面では、営業ベースで円安による調達コスト増加や一部低粗利案件の影響を受けたほか、経常ベースでは為替要因による外貨建債権評価損の発生、純損益ベースでは法人税等調整額増加の影響を受けた。

なお、2016年3月期の通期業績予想は期初計画を据え置いた。売上高が前期比22.3%増の230.00億円、営業利益が同68.6%増の11.60億円、経常利益が同34.0%増の11.60億円、純利益が同6.8%増の6.30億円を予定している。

同社は、先端セキュリティ機器や半導体、機構部品を扱う技術商社である。万引き防止などに使用される出入口ゲートや商品管理タグなどの「商品監視システム」で国内シェアトップクラス。半導体分野では最先端デバイスや、シリコンマイク、センサー等の各種電子部品を幅広く扱う。機構部品では銀行ATM用でトップシェアのスライドレールやガススプリングなども手掛ける。タイでの買収に続き、米国には機構部品の販売子会社を設立し、グローバルビジネスの拡大を図る。

《SF》

 提供:フィスコ

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