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【材料】本日の注目個別銘柄:技研製、神戸物産、東芝など


<6937> 古河電池 965 +150
ストップ高。先週末に発表した上半期業績の上方修正が買い材料視されている。営業利益は従来予想の2.2億円から7億円、前年同期比6.1倍に引き上げている。国内の補修用四輪電池のほか、タイ子会社の自動車用電池、海外向けの鉄道用電池などが好調に推移しているようだ。もともと上半期の収益水準は低い予想であったが、第1四半期決算発表前の段階での大幅上方修正にはインパクトが先行へ。

<9130> 共栄タンカー 234 +25
急伸。先週末に業績修正を発表、上半期は最終損益のみ、2億円の黒字から13億円の赤字に下方修正しているが、通期では、営業利益を18億円から20億円に、最終利益を6億円から13億円にそれぞれ上方修正している。定期用船契約の期限前解除に伴う特別損失を計上する一方、パナマ籍LPG船の譲渡に伴う特別利益を計上する。また、タンカー運賃が一段高といった報道などもプラス材料に。

<9757> 船井総研 1771 +129
大幅高。東海東京では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を1986円としている。16.12期から17.12期においても前年比2ケタの利益成長が続くとみており、今期から17.12期までの経常増益率は年率16%を見込んでいるもよう。中小企業のコンサルティングニーズに対して成果を出していくと期待しているもよう。また、総還元性向50%前後を目安としており、株主還元の面からも評価できるとみているようだ。

<5411> JFE 2397.5 -63
.5さえない。クレディ・スイス(CS)では業績予想と目標株価を引き下げ。在庫調整の長期化やアジア鉄鋼市況の悪化によって、今期経常利益は従来予想の2600億円から1940億円に下方修正、会社計画の2300億円を下回る可能性が高いとしている。また、ジェフリーズでも、業績はコンセンサスを30%程度下回る見通しとして、目標株価を10%程度引き下げているようだ。

<6289> 技研製 1742 -153
東証2部で下落率トップ。先週末に公募増資の実施を発表、株式価値の希薄化を嫌気する動きとなっている。公募300万株、オーバーアロットメントによる売出45万株を予定、最大で現在の発行済み株式数に対する比率は15.8%となる。主に工場取得にかかわる借入金の返済に充てるもようだ。

<3038> 神戸物産 11260 +890
大幅続伸。本日は一部で特集記事が掲載されている。「食のユニクロ」と呼べるような食品の製造小売業として紹介されている。PBや自社関連工場での商品が全体に占める構成比は40%程度になっているもよう。コストが低減出来るほか、消費者ニーズなども取り込みやすいといった強みにつながっているようだ。17.10期までに経常利益150億円を目標に掲げているとされている。

<6502> 東芝 399.9 +23
.1続伸。前日に、第三者委員会がまとめた調査報告書を受領、要約版を公表している。「経営判断として」不適切な会計処理が行われたと断定、利益操作は2008年度から14年度の4-12月期までで計1562億円に上るようだ。ただ、これまでの報道内容と比較して追加の悪材料はみられず、歴代3社長辞任とともに短期的なアク抜け感が強まるとの見方も優勢に。、また、一部では、当面は上場廃止を免れる公算が大きく、東証では「特設注意市場銘柄」への指定を軸に検討を進める見込みとも伝わっているようだ。

<7238> 曙ブレーキ 376 -11
軟調。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続、目標株価を470円から440円に引き下げている。今期営業利益は105億円の従来予想から55億円に大幅下方修正、会社計画65億円も下回るとみているようだ。北米生産拠点における生産性改善の遅延が背景のもよう。第1四半期は3億円の営業赤字を予想している。インドネシアの苦戦などが響くようだ。

<5020> JX 510.3 -13
.4売り優勢。4-6月期経常利益は前年同期比4.7倍の約700億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。在庫評価益による押し上げ効果は100億円規模に達したもようともされている。経常利益の市場コンセンサスは750億円強とみられ、下振れの格好だが、在庫評価益を除いた実質ベースではほぼ市場予想どおりと捉えられている。観測数値にインパクトは限定的だが、原油市況や銅市況への先行き懸念が上値を抑える格好のようだ。
《XH》

 提供:フィスコ

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