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【市況】豪ドル週間見通し:上値は重いままか、中国経済の先行き不安強まる


■対円レートは下落、予想を上回る貿易赤字が嫌気される

先週の豪ドル・円は下落。2日発表の5月貿易収支では、赤字額が市場予想を上回った。また、4月実績の数字も赤字額が増額修正されており、豪ドル売りを促す要因となった。貿易赤字の拡大によって4-6月期の経済成長率は鈍化するとの見方が多く、早期追加利下げの思惑が浮上した。取引レンジは92円09銭-94円99銭。

■上値は重いままか、中国経済の先行き不安強まる

今週の豪ドル・円の上値は重いままか。ギリシャ債務問題に対する投資家の警戒感は消えていない。また、中国経済の先行きに対する不安感は増幅している。豪準備銀行の政策金利は2.00%で現状維持の見込みだが、声明で8月利下げの可能性が示された場合、リスク回避的な豪ドル売りが強まる可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・7日:豪準備銀行政策金利発表(予想:2.00%で現状維持の予想)
・9日:6月失業率(予想:6.1%、5月:6.0%)

予想レンジ:90円00銭-94円00銭

《TN》

 提供:フィスコ

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