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【特集】【日本株・物色動向(1)】立ち直り早く秋口に2万1500円 /大塚竜太氏 <夏の相場観>

東洋証券・ストラテジスト 大塚竜太氏

 ギリシャ債務問題についてユーロ圏との交渉決裂はネガティブサプライズとしても、足もとの下げは過剰反応だったとみている。全体指数の大幅下落は海外ヘッジファンドの新規の売り仕掛けがもたらせた“需給的要因”が大きく、短期筋の仕掛けが主流で立ち直りも早いだろう。

 中国株の不安定さが全体の足かせになる可能性はあるが、基本的に国内企業業績は好調であり、徐々に個別のファンダメンタルズを評価する動きが優勢となりそうだ。米国株も金融相場から業績相場への移行過程にあり、上値は重いものの過度に悲観的にみる必要もない。東京市場は海外要因によってブレるため、当面の下値メドは限定しにくいが、投資戦略としては日経平均2万円割れからは断固買い下がる方針で臨んでみたい。

 7月半ばから国内企業の4~6月期決算発表が始まり、7月末から8月にかけてピークを迎える。ここで足もとの好業績を確認して、株価は本格的な戻りに転じ、9月末までに日経平均は6月24日の年初来高値2万868円(終値ベース)を通過点に、2万1500円くらいの水準に到達する強気のシナリオを描いている。

<プロフィール>

1986年岡三証券に入社(株式部)。1988年~98年日本投信で株式ファンドマネージャーを務める。2000年から東洋証券入社し現在に至る。 

編集企画:株経通信(株式会社みんかぶ)     【夏の相場観】特集 より

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