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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「三度切り返し上昇基調を継続」


◆18日に25日線や下値抵抗線を割り込み陰転を示唆した日経平均だが、そこから再び大きく切り返す。24日までの4日間で700円も上げ、5月高値2万0655円に続き2000年2万0833円、1997年2万0910円を一気に突破、18年半ぶりという領域に入ってきた。日足は再び好転、雲や13週線に沿う上昇基調を継続し、次は96年2万2750円を目指すことになる。

◆陰転を示唆しては正念場から大きく切り返すというパターンをこれほど長く続けるとは「恐れ入りました」と言うほかない。高値警戒を臭わすことから適度に売りを誘って調整を挟む。それが二進一退型の強い上昇基調となり「もうはまだ」という強い政策相場につながっている。

◆目先的にはチャネル上限に迫ったほか短期急騰に伴い調整を挟むことが想定されるが、秋に「郵政上場」を控えていることから2万2000円台乗せも十分可能だ。ギリシャを抱えた欧州やバブル相場の中国など海外で波乱さえ起きなければ、政策相場の上昇基調も続こう。

◆年金や投信によるインデックス買いが続いているが、同じ値がさ主力株でもファストリ <9983> 、村田製 <6981> のように上値追いのものもあれば、ファナック <6954> のように雲行きが怪しいものもある。ファンドでも銘柄入れ替えが頻繁に行われていること想定される。その意味で、高値更新ものは利食いを優先、出遅れているものにシフトするなど機敏な対応も必要だろう。

◆「ソフトバンク <9984> 、商社株」などはこれから買われる候補として注目しておきたい。一方、「着物関連」「インバウンド関連」などの低位株も賑わってきた。低位株、底値株の底上げも始まった。「東競馬 <9672> 、すてきナイス <8089> 、ラオックス <8202> [東証2]、大盛工業 <1844> [東証2]」を待ち伏せる。

(6月25日 記、毎週日曜日8時40分に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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