市場ニュース

戻る
 

【材料】日阪製作所が年初来高値に急接近、野村の目標株価引き上げを材料視

 日阪製作所<6247>が3日続伸し4月16日に付けた年初来高値1180円に急接近。野村証券が8日付けで投資判断「買い」を継続し、目標株価を1180円から1290円に上げたことを材料視した買いが広がっているもよう。同社では今2016年3月期連結業績見通しについては、営業利益は前期比8.0%増の14.5億円と12年3月期の連結決算導入後初の増益予想にある。しかし、経常利益は4.4%減の17.5億円と4期連続減益予想。そして、売上高は同2.5%増の250億円と2期連続増収予想も前期の5.2%増収予想からは後退する見通しを示した。

 同社は液体と熱と圧力の制御技術、高度な製造技術をベースとし様々な分野への製品供給を提供し安全・快適・便利な生活をサポートしており。野村では、想定よりも利益回復は遅れるものの良好な受注環境を背景に、今3月期以降は回復を予想。熱交換器、生活産業機器が民間設備投資の活発化に伴い幅広い用途で恩恵を受けるとし、今期営業利益予想を17億円、来期は23億円予想としている。また、インドネシア駐在員事務所を8月には現地法人化、熱交換器販売に加え、保守サービスを提供する予定にある。円安も業績を後押しする格好に。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

株探からのお知らせ

    日経平均