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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「アヤ戻り正念場」


日経平均株価は連休明け5月7日に1万9257円まで下げたが、一目均衡表の雲(日足)や13週線が下支えとなり、そこから13日1万9791円と急反発した。英国総選挙のあったFT指数が上昇、また米国雇用統計のあったNYダウも上げ、4月下旬から同時株安に傾きかけた流れを一変させた。

◆だが、日米欧とも株価はまだ3月~4月につけた高値を抜いていない。つまり、陰転を示唆した日足チャートはまだ「アヤ戻し」の範疇で、日経平均であれば割り込んだ25日線(1万9765円、14日現在)やボリンジャーバンド+1σ(2万0001円)までは「戻り正念場」となる。

◆3月~4月につけた高値を更新するなら「上昇基調復活」となるが、それを更新できず逆に二段下げに転ずるなら、「雲」や13週線を割り込むので「調整本格化」が否めなくなる。「セルインメイ(5月に売れ))」の5月はまだ半ばだし、日米の金利上昇も懸念要因。アヤ戻りの成り行きをもう少し見極めるのも一策。

(5月14日 記)
「チャートブック週足集」No.2024より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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