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【市況】【今週の早わかり株式市況】 日経平均が大幅反落、米景気への警戒感からリスク回避強まる

 今週の株式市場は、日銀の金融政策決定会合や本格化する決算発表を控えて様子見姿勢が強い中、前週末からの利益確定売りが続き日経平均は小幅に続落し、4日ぶりに2万円を割り込んでスタート。
 その後は押し目買いや買い戻しが入り2万円を回復する展開となった。29日発表された1-3月期の米GDPが急減速したことで米景気への警戒感からリスク回避の動きが広まり、ドイツ市場が急落するなど欧米株式市場が軒並み下落。これを受け、休日明けの30日の東京市場も緩和マネーの売りが膨らんだうえ、午後に市場の一部で期待された日銀による追加緩和が見送られたことで下げ足を加速し、日経平均は538円安と今年最大の下げ幅を記録した。
 週末も前日の米株式市場の大幅安が嫌気され売り優勢な展開が続いたが、大引けにかけて先物に買い戻しが入り、小幅に反発した。

 日経平均は、前週比488円(2.44%)安の1万9531円と大幅に反落し、再び2万円の大台を割り込んで取引を終えた。週間の振れ幅は734円と前週の777円から若干縮小した。


 来週は立会日が連休明けの2日間だけとなるが、連休中に欧米株式市場でリスク回避の動きが続くか、注視したい。また、8日にトヨタ <7203> など436社と中盤のピークを迎える決算発表に注目したい。

◆マーケット・トレンド(4月27日~5月1日)

【↓】 4月27日(月)―― 続落で2万円割れ、重要イベント睨み買い手控え
 日経平均 19983.32( -36.72)  売買高18億7004万株 売買代金 2兆0846億円

【↑】 4月28日(火)―― 3日ぶりに反発、好業績・株主還元への期待感が支える
 日経平均 20058.95( +75.63)  売買高20億8721万株 売買代金 2兆8658億円

【-】 4月29日(水)―― 休場(昭和の日)

【↓】 4月30日(木)―― 欧米株安が警戒され大幅反落、下げ幅は500円超す
 日経平均 19520.01( -538.94)  売買高27億1949万株 売買代金 3兆4727億円

【↑】 5月 1日(金)―― 引け際の買い戻しで小反発も、8割近い銘柄が下落
 日経平均 19531.63( +11.62)  売買高22億3184万株 売買代金 2兆6073億円

◆セクター・トレンド(4月27日~5月1日)

(1)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険、野村 <8604> など証券株が5週ぶりに反落
(2)NTT <9432> など通信、OLC <4661> などサービスといった内需株も売られた
(3)富士通 <6702> など電機、ホンダ <7267> など自動車といった輸出株もさえない
(4)三井不 <8801> 、菱地所 <8802> など不動産株は続落
(5)唯一、国際石開帝石 <1605> 、三菱商 <8058> など資源関連株が堅調

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