市場ニュース

戻る
 

【材料】中村屋---食品・飲食が前年下回るが主力の菓子事業は堅調に推移、利益面は大幅改善を見込む


中村屋<2204>は、1901(明治34)年にパン屋として創業。その後、和・洋菓子の製造販売を手がけ、現在では業務用食品、調理缶詰などの食品事業、レストランなど飲食事業、不動産賃貸、会員制スポーツクラブなども展開している。

2014年10月には新宿東口の旧本店を建替え、商業施設「新宿中村屋ビル」として開業した。テナント8店舗と自社店舗3店、さらに美術館を収容しており、新たな収益源であると同時に同社の最新の情報発信源として期待されている。

2015年3月期第3四半期累計(2014年4-12月)の連結業績は、売上高で前年同期比0.4%減の297.17億円、営業利益1.70億円(前年同期は1.22億円の損失)、経常利益2.95億円(前年同期は0.83億円の損失)、四半期純利益5.15億円(前年同期は1.60億円の損失)となった。売上高は、ほぼ前年同期並みに推移。利益面においては、ローコスト施策を積極的に推進したこと、本店建替関連損を前年同期に計上していたが、2015年3月期は減少したことなどが寄与し、営業利益以下が大幅な改善につながった。

2015年3月通期の業績見通しは、売上高で前期比1.0%増の420.00億円、営業利益で同116.9%増の10.00億円、経常利益で同92.6%増の10.40億円、当期純利益で同3.6倍増の5.90億円と大幅な増益を予想している。主力の菓子事業は堅調に推移しており、2014年10月に開業した新宿中村屋ビルによる安定収益が第4四半期にはフル寄与することなどにより、業績の達成を見込む。

《AK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均