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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~大手ゼネコン各社などが後場決算を発表予定


10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・ギリシャ不安再燃で内需系に資金シフト
・ドル・円は118円45銭付近、ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開
・大手ゼネコン各社、アマダ<6113>などが後場決算を発表予定

■ギリシャ不安再燃で内需系に資金シフト

日経平均は反落。138.42円安の17573.51円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。9日の米国市場は、ギリシャ問題に対する警戒感のほか、中国の貿易統計が予想を下回ったことが嫌気され、終日軟調な展開だった。この流れから利益確定の売りが先行し、17700円を下回って始まった日経平均は、その後もじり安基調となり、17600円を下回っての推移に。

東証1部の騰落銘柄が、値上がり771、値下がり908、変わらずが182と、若干値下がり数が上回っている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下げているが、小幅な下げにとどまっている。一方、TOPIXの下落率は0.20%と日経平均(-0.78%)と比べて小幅な下げに。また、ミクシィ<2121>の反発効果もあり、マザーズ指数、ジャスダック平均がプラス圏で推移している。

想定内のこう着であろうが、ファナック<6954>、JT<2914>、電通<4324>、オリンパス<7733>、日産自<7201>などが下支えとなる半面、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、KDDI<9433>、東エレク<8035>、TDK<6762>が上値を抑える格好に。祝日を挟むため、日銀によるETF買い入れが期待されるものの、リバウンド狙いの資金も入りづらいところか。そのため、物色は個人主体による中小型株での、短期的な値幅取り狙いが中心になりやすいだろう。

また、ギリシャ不安が再燃するなか、内需系に資金が向かいやすいとみられ、引き続きNTT<9432>、NTTドコモ<9437>辺りには資金が向かいやすいか。また、大手ゼネコンの決算を控えていることもあり、建設株および社会インフラ関連などへの物色も意識されよう。

■ドル・円は118円45銭付近、ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開

ドル・円は118円45銭付近で推移。ドル・円は、ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.1324ドルから1.1340ドルで推移。ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、134円24銭から134円42銭で推移。

【経済指標】

中国・1月消費者物価指数:前年比+0.8%(前年比予想:+1.0%、12月:+1.5%)
中国・1月生産者物価指数:前年比-4.3%(前年比予想:-3.8%、12月:-3.3%)

12時13分時点のドル・円は118円45銭、ユーロ・円は134円30銭、ポンド・円は180円47銭、豪ドル・円は92円80銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は弱含み、ギリシャ懸念や祝日を控え利益確定売り先行
・アトラ<6029>やSHIFT<3697>など直近IPO銘柄の一角に短期資金が向かう
・大手ゼネコン各社、アマダ<6113>などが後場決算を発表予定

■後場の決算発表予定

■13時

大林組<1802>
清水建設<1803>
鹿島建設<1812>
前田建設工業<1824>
山田債権回収管理総合事務所<4351>
朝日ラバー<5162>
ヒューマン・メタボローム・テ<6090>
北川鉄工所<6317>
ケーヒン<7251>
日本電計<9908>

■13時15分

小田急電鉄<9007>

■14時

安藤・間<1719>
大成建設<1801>
SYSKEN<1933>
中外炉工業<1964>
日本甜菜製糖<2108>
サイボー<3123>
中越パルプ工業<3877>
巴川製紙所<3878>
リケンテクノス<4220>
大日本塗料<4611>
ロックペイント<4621>
互応化学工業<4962>
アキレス<5142>
西川ゴム工業<5161>
不二硝子<5212>
アマダ<6113>
鶴見製作所<6351>
能美防災<6744>
北陸電気工業<6989>
今仙電機製作所<7266>
小野建<7414>
ハリマ共和物産<7444>
日新商事<7490>
スターゼン<8043>
三谷商事<8066>
昭光通商<8090>
秩父鉄道<9012>
東京汽船<9193>

※上記スケジュールは予定になっておりますので発表日時が変更になる場合がございます。

☆後場の注目スケジュール☆

特になし

《KO》

 提供:フィスコ

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