市場ニュース

戻る
 

【市況】ソフトバンクや大手ゼネコンなどに関心/オープニングコメント


 10日の東京市場は利食い優勢の展開になりそうだ。9日の米国市場は、ギリシャ問題に対する警戒感のほか、中国の貿易統計が予想を下回ったことが嫌気され、終日軟調な展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の17580円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートになりそうだ。

 ただし、ギシリャ問題に対しては過度な警戒感は強まらないと考えられ、下を売り込む流れにはならないだろう。ギャップ・アップでは上値の重さが意識されやすいが、ギャップ・ダウンの時は反対に下値の堅さが意識されやすく、売り一巡後は押し目拾いのスタンスになりやすい。下値では年金資金による押し目買いなども意識されやすく、底堅さにつながる。

 また、決算が終盤戦とはいえ本日も300社近い企業の発表が予定されている。昨日の決算についても自社株買いや株式分割、増配といった株主還元策を合わせて発表する企業が目立つ。評価した資金がピンポイントで向かうことになりそうである。また、建設企業の決算が続いており、本日は大手ゼネコンの決算が予定されている。建設セクターへの見直しが強まる可能性がありそうだ。

 ソフトバンク<9984>の決算が予定されている。決算内容自体にサプライズはないだろうが、米IBMとの提携や優先出資証券の償還などが伝えられるなか、市場の関心が集まりやすい。その他、上方修正を発表した日産自<7201>のほか、昨日は上方修正にもかかわらず大幅下落となったミクシィ<2121>の動向にも注目したいところであろう。
《TN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均