【市況】【今日の相場見通し】本日予想レンジ　17,450円～17,650円。

　米ダウ平均は、ギリシャの債務問題に対する懸念や、中国貿易統計の結果が、市場予想を下回ったことを嫌気し続落。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ（日中）110円安（円建て）と、大きく値下がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行から、シカゴの清算値である17,580円近辺にさや寄せしての取引開始となりそうだ。

　一巡後は、原油価格が反発の兆しを見せていることから、エネルギー関連銘柄は、比較的堅調な値動きとなりそうだが、低調な商いが示すように、不透明な外部環境を理由に、外人買いがの勢いがまだ戻って来ていないことから、その他のセクターは冴えない展開となる公算である。

　テクニカル的には、今月一番下落幅の大きかった2/3の取引でも、下値を支えた25日移動平均線（17,358円前後）が、当面の支持線として意識されそうだが、終盤失速する陰線が続いていることから、好材料が見当たらない本日の取引では、チャート的にも上値の重い展開が想定される。

　但し、為替市場でのドルのチャートは、やや円高に振れながらも、全体的にはドルがしっかりした状態を継続し、約1ヶ月振りに5日移動平均線（118円20銭前後）が、25日移動平均線（118円03銭前後）をゴールデンクロスから上抜くなど、ポジティブな変化も見せていることから、日経平均の意外安は回避できる見込みである。

　本日予想レンジ　17,450円～17,650円。（ストック・データバンク　編集部）