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【特集】【2015年の相場展望】(B)注目テーマ(4/8):ロボット


1月29日にフィスコが開催した個人投資家向けセミナー「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」では、注目8テーマを取り上げ、アナリストの佐藤勝己が解説した。うち、「ロボット」の主な講演内容と関連銘柄は以下の通り。



【ロボットのテーマ概要】

■ロボット産業には政府の後押しが
ロボット産業は政府が成長戦略に位置づけており、注目度が今後も高まる可能性が高い。先の報道では、政府がロボット開発や活用を促す規制緩和やルール作りに本格的に乗り出すとされており、トンネルや橋梁、製油所などインフラの保守点検で目視の義務付けを緩和(次世代インフラロボット)したり、無人飛行機(UAV)である「ドローン(マルチコプター)」の使用を認めるべく、高度や安全管理の基準を法律で定めたりするとしている。

■引き続き介護ロボットに注目
関心の中心は引き続き介護ロボットとみられる。政府では2013年、「ロボット介護機器開発5カ年計画」を開始しており、2025年に自宅や施設で940万台の介護ロボット需要が生まれると予測している。

また、政府では老朽化が進む道路や橋、トンネルなどの点検や補修に使うロボットも大学や企業と共同開発の方向である。介護ロボットと比較して、次世代インフラロボットなどは今後も物色が広がっていく余地がある。

■サイバーダインが引き続き中心に
関連銘柄のなかでは、サイバーダイン<7779>が引き続き中心銘柄として存在感を強めよう。介護ロボット分野には政策支援の動きが継続するとみられるほか、介護分野から他の産業分野への展開も期待したい。

また、主要企業との提携活発化なども業容の拡大につながりやすい。オムロン<6645>はサイバーダインとロボット含む事業基本合意で契約締結したほか、ネクス<6634>はHALを利用したトレーニング事業で提携。引き続きロボット関連銘柄のIPOなども予定されており、刺激材料ともなりやすい。

フィスコ個人投資家向けセミナー
「FISCOアプリで読み解く2015年の相場展望」
セミナー資料より抜粋

(アナリスト 佐藤勝己)



【ロボット関連銘柄】

7779 サイバーダイン ロボット関連の筆頭格
6645 オムロン ロボット含む共同事業でサイバーダインと基本合意
3741 セック  ロボット関連技術を持つ数少ないソフトウェアベンダー
6324 ハーモニック・ドライブ ロボット向けの精密減速機
6268 ナブテスコ 精密減速機で最大手
6634 ネクス  HAL利用のトレーニング事業でサイバーダインと提携
7231 トピー工業 老朽インフラなど向け探査・点検用走行ロボット
9984 ソフトバンク 感情を理解する人型ロボット「ペッパー(Pepper)」を発表
3444 菊池製作所 「マッスルスーツ」をはじめとした介護用ロボ製品
3443 川田テック ヒューマノイドのほかインフラ関連ロボットでも実績
6433 ヒーハイスト ロボット用の軸受けなどを手掛ける
6340 澁谷工業 ロボット使用の細胞培養システムなど手掛ける
7266 今仙電機 名古屋工業大学と歩行アシスト機など共同開発実績
2667 イメージワン 「ドローン」関連の中小型株

《NO》

 提供:フィスコ

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