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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「往来高値で迎える『節分』」


◆決算は円安を背景に増額修正が目立つ。日経平均は一気に1万7700円台を回復して年初来高値。市場からは「NY離れ」との声も出てきたが、この強い流れの背景に「年金買い」があるのは言うまでもない。

◆75日線を下値とする強い流れで「節分高」の可能性も出てきたが、日足は12月高値1万8030円のまだ手前で「往来相場」の中。1万8030円を抜くなら「往来上放れ」となるが、高値圏で頭を叩くと「節分天井」というシナリオを描くことになる。

◆短期テクニカルが再び高値となり、2月上旬にかけて「変化日」が集中する。また、FOMCのあとNYダウは「往来下放れ」の兆しを見せ、原油、ユーロ、ロシア、ギリシャなど世界マーケットは落ち着いたと言える状況にもなく、日本株に楽観を抱くのはまだ早過ぎるだろう。

◆GPIFは外部に運用委託しプラス運用を義務付けており、無限に買い続ける「神」ではない。相場はまだ乱高下が続くこと想定しておく。

(1月29日 記)

「チャートブック週足集」No.2010より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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