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【通貨】今日の為替市場ポイント:米FOMCに対する関心が高まる


昨日27日のドル・円相場は、東京市場では118円66銭から117円86銭まで下落。欧米市場では一時117円34銭まで下落し、117円88銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は主に117円台後半で推移か。米国株の下落を意識してリスク選好的な円売り・ドル買いはやや縮小する見込み。

27日の欧米市場では、米12月耐久財受注が市場予想の前月比+0.3%を大きく下回る-3.4%となったことを嫌気したドル売りが観測された。米国株安もドル売り材料となったが、外為市場は経済指標の悪化に対して反応したようだ。

市場関係者の間では、今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する関心が少しずつ高まっている。金融政策は現状維持の公算だが、声明内容が前回と全く同じものであるとの予断は持てないとの声が聞かれている。

米国の利上げ開始時期は、今年6月以降になるとの見方が増えているようだ。市場関係者の一部は、2015年における利上げは一度だけになると予想している。日銀の黒田総裁は、先日ダボスで行われた米メディアとの会見で米国の利上げについて、「政策の正常化で堅調な米国の成長を反映しており、世界経済にとって好ましい」との見方を示した。米国経済は利上げに十分耐えられるという意味かもしれないが、複数回の利上げ実施が可能かどうかを現時点で見極めることは難しいかもしれない。

《KO》

 提供:フィスコ

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