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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「『宴』の後始末、落ち着き待ち」


◆今年も日経平均は調整から始まった。14日に1万6770円まで下げ、一目は「雲」に突入。日足は7日安値1万6808円を割り込み、12月29日戻り高値1万7914円から二段下げとなり、N波や「雲」下限の1万6200円台を試す可能性が出てきた。

◆週足は上昇基調にあり、26週線やネックラインの1万6300円台まではセオリー通りの「スピード調整」であるから、この調整ですぐ「悲観」になるところではない。昨年は大納会高値から2月4日まで調整したように、この時期は「年末年始の宴」の反動(後始末)が出やすいということだ。

◆ただ、注意しておかねばならないのは「日本株は米国次第」ということ。原油の急落からロシア、ベネズエラなどに危機が生じ、ヘッジファンドには損失を被ったところもある。ギリシャを含めたユーロや、新興国に懸念が伝播し、為替や債券、商品など他市場も不安定。こうしたときは、焦ることなくNYも日本株も落ち着きを待つことだろう。

(1月15日 記)

「チャートブック週足集」No.2008より転載 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)

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