【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】　「イエレンおばさんからＸマスプレゼント」

◆逆オイルショック。日経平均株価は8日1万8030円から17日1万6672円まで、わずか1週間で1350円(▲7.5％)も急落した。それまでテクニカルの過熱を無視し1ヵ月半で3500円も上げていたのだから、急調整も仕方ない。

◆だが、FOMCを機に同時株安に歯止めがかかった。日経平均は18日に400円急反発し、9日に「宵の明星」だった日足は18日「明けの明星」を示現。チャートは3500円高に対する38.2％押し、週足はネックラインへのプルバック(初押し)から切り返す形となり、調整一巡感を漂わす。

◆ただ、これで調整を終え、再び上値追いとなるかどうかはもう少し成り行きを確認したい。1万8000円台回復となれば「年末年始高」へ再び加速するが、再び調整色を見せるなら二段下げ懸念も出てくる。波乱に陥った原油、ロシアの動向もまだ不透明。そしてカギを握る米国。クリスマスプレゼントになったイエレン・マジック、どこまで通用するか。

(12月18日　記)

「チャートブック週足集」No.2005より転載　情報提供：富田隆弥のチャートクラブ
(「株探」編集部)